フェルスタッペンとハミルトンの接触は「両ドライバーが回避できた」とロス・ブラウン/F1第14戦

2021年9月14日(火)16時6分 AUTOSPORT web

 F1のスポーツ担当マネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)が2021年の残りのレースで手を緩めることはないだろうと考えているが、タイトルがコース外や“バリアのなか”で決まることがないように望んでいる。


 7月のイギリスGPで目を引いたフェルスタッペンとハミルトンのクラッシュから4レース後、先週末のイタリアGPで彼らは再びポジションを争った。しかし今回は双方のドライバーがシケインでコースを外れて手痛いリタイアを喫したため、さらに酷い結果となった。


 フェルスタッペンは最終的に接触の責任があるとされたが、ブラウンは双方のドライバ—が小競り合いを回避できたと考えている。


「マックスとルイスはレース後にスチュワードを訪問した。最初のシケインで衝突を引き起こしたとして責任を問われ、ロシアで3グリッド降格のペナルティを受けるのはマックスだった」とレース後の『F1.com』のコラムのなかでブラウンは語った。


「私はファンが分裂することを確信している。両方のドライバーがこのことを回避することができたのは明白だ。結局のところ、互角の勝負をして譲りたくないふたりの男たちが出したもうひとつの結果だったのだと思う」




「素晴らしいレースに展開するかもしれなかったのに、彼らがグラベルで終わってしまったのは残念だ。そして我々は素晴らしいレースを取り上げられてしまった」


「このことが、現在進行中の彼らのタイトル争いにどのような影響を与えるのか興味深い。我々は重大な論争を引き起こしたシルバーストンでのインシデントを乗り越えてきた」


 ブラウンはレースの様子を鑑みれば、フェルスタッペンとハミルトンの間のコース上での争いやその結果が、残りのレースにおいてふたりのドライバーに衝突を思いとどまらせることはないと考えている。


「個人的にはそれが相互の力関係を変えたとは思わない。今、農場には2羽の若い雌鶏がいて、我々はその結果を見ているのだ」


「今年の残りの期間のいつ何時も、どちらかが譲歩することはないと思うが、タイトルがバリアのなかやスチュワードの部屋ではなく、コース上で勝ち獲られることを願っている」

2021年F1第14戦イタリアGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)との接触後、立ち去るマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第14戦イタリアGP 接触後、マシンを降りたルイス・ハミルトン(メルセデス)

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