岡本裕生がトップもアベレージは中須賀に軍配。長島哲太がST1000首位/全日本ロード 岡山公開テスト1日目
2023年9月14日(木)7時52分 AUTOSPORT web
全日本ロードレース選手権シリーズは、早くも残り2戦となった。9月13日(水)より第7戦(9月23日・24日)の舞台となる岡山県・岡山国際サーキットで公開テストが始まった。
初日は4メーカー枠が1時間2本、2時間が1本、ST600の枠が1時間2本行われた。注目は、ST1000クラスに國井勇輝(SDG Motor Sports RT HARC-PRO.)の代役として参戦する長島哲太(SDG Motor Sports RT HARC-PRO.)が登場したことだ。長島は、岡山を走るのは10年振り。ST1000仕様のホンダCBR1000RR-Rを走らせるのも初めてとなるが、さすがMoto2&鈴鹿8耐ウイナー、クラストップタイムを記録して見せた。
長島は「10年振りの岡山国際サーキットは、最初迷子になりました(笑)。初めて走らせるマシンでしたし、かなり緊張しました。新シケインはもちろん初めてです。一度、飛び出してクラッシュパッドまで行ってしまいました」と言いながら1本目でクラス2番手につけると、2本目では早くもトップに立ち、3本目はさらにタイムを削り1分32秒973を記録。ただひとり1分32秒台に入れ初日クラストップとなった。
「無事に初日を終えることができてホッとしています。まだ余力がある状態なのでチームと一緒にマシンセットの方向性を決めてレースウイークに備えたいですね」
ST1000クラスは、長島をトップに2番手に渡辺一馬(Astemo Honda Dream SI Racing )が1分33秒233、3番手に榎戸育寛(SDG Motor Sports RT HARC-PRO.)が1分33秒614、4番手に荒川晃大(MOTOBUM HONDA)が1分33秒879と続いた。
JSB1000クラスでは、岡本裕生(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が3本目の最後に記録した1分31秒542がトップタイムとなった。
「久々の岡山ですし、JSB1000マシンでは初めてだったのですが、基本単独で走っていたので、ペースアップに時間がかかりましたが、最後の方でまとめられたかな、という感じです」と岡本。
「ニュータイヤを履いて出したタイムですが、思ったいたよりも上げ幅が少なかったですし、アベレージをもっと上げていかないと中須賀選手と勝負ができないのが現状です。まだマシンの詰める部分も、タイムの上げ幅はあるので2日目もしっかり仕上げて、いいレースができるようにしたいですね」
2番手には中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が1分31秒547で続いたが、このタイムはニュータイヤで出したものではなく、ロングランも行い、3本目の走行も早めに切り上げるなど、余裕を感じさせる。
「走り出しはコースコンディションがよくなく、午後になってみんなが走ったこともありラバーが乗って走りやすくなってきました。確認すべき項目は把握できましたし、ロングランも行えたので手応えとしては悪くないです。リズムよく走ることができていますし、相性のいいサーキットなので自信を持って臨みたいですね」と中須賀。
3番手には水野涼(Astemo Honda Dream SI Racing)が1分31秒941、4番手に名越哲平(SDG Honda Racing)が1分32秒805、5番手に作本輝介(Astemo Honda Dream SI Racing)が1分32秒826、6番手に亀井雄大(YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN)が1分32秒843、7番手に津田拓也(AutoRace Ube Racing Team)が1分32秒865、8番手に清成龍一(TOHO Racing)が1分33秒066、9番手に伊藤和輝(Honda Dream RT SAKURAI HONDA)が1分33秒469、10番手に児玉勇太(Team KODAMA)が1分34秒094と続くトップ10となった。
ST600クラスは前戦オートポリスのウイナー長尾健吾(TBB TEAMKENKEN YTch)が1分35秒611をマークしトップ。岡山でも好調な走り出しとなっていると思いきや本人は、それほどではないと語る。
「タイムほど順調ではないですね。まだまだすり合わせるところがありますし、みんなもタイムが上がって来ていないだけなので、おまけみたいなトップタイムですね。オートポリスの流れできて、フィーリングは悪くないのですが、岡山じゃないよね? という感じです(笑)」と長尾。
2番手に鈴木光来(MOTOBUM HONDA)が1分35秒913、3番手に西村硝(51GARAGE kupu Racing YAMAHA)が1分35秒941で続き、トップ3が1分35秒台を記録している。