いよいよ歓喜の瞬間へ 阪神・岡田彰布監督が4番に求めたものとは 【18年ぶりアレへの道】

2023年9月14日(木)6時0分 ココカラネクスト

大山は4番としてチームを支えた(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 岡田彰布監督率いる阪神が18年ぶりのアレ(優勝)に王手をかけた。

 阪神は9月13日の巨人戦(甲子園)に4−0と勝利し、怒涛の10連勝を達成。2位の広島が敗れたため、優勝マジックをいよいよ「1」とした。

【動画】いよいよマジック1に!13日の試合では佐藤輝が3回に満塁弾を放ち、勝利の立役者となった

 打っては若き主砲、佐藤輝明の一振りが大きかった。3回一死満塁の好機に松井颯のシンカーを捉え、センターバックスクリーン右に飛び込むグランドスラムを放つ。投げては青柳晃洋が6回4安打と巨人打線を封じ、仕事を果たした。

 いよいよ14日の試合内容次第で岡田監督が宙に舞うことになった。就任1年目の今季、自身がチームを率いて成し遂げた2005年以来のリーグ制覇を目指し、数々のプランを掲げ、チームを動かしてきた。

 CoCoKARAnextでは昨年11月に岡田監督に独占インタビューを敢行。そのときに語った「勝利へのポイント」を元に改めて、快進撃に至った軌跡を振り返る。

 まず大事な打線の軸となる4番打者について、当時のインタビューで岡田監督はこう語っていた。

「ホームランも打って欲しいし、打点も上げて欲しいし、条件をあげ出したらキリがないけど(笑い)」

 そして名前こそ明言しなかったものの、チームに求める4番像は明確だった。

「でも1番はチームメートみんなが認める4番ですかね。誰もが認める、納得できる4番。だから、コロコロ変わると、責任感というか、打線として落ち着かない」と求めるポイントはチーム全員が認める選手であることを条件として話していた。

 結果、今季4番の座を開幕から守り続けたのは大山悠輔だった。「4番・一塁」として先発出場を続ける中で、特筆すべきは四球の多さだ。「88」四球はリーグトップ、他球団の主砲と比べてもその数は圧倒的だった。

 今季はチーム方針として一つでも四球を多く取ることを岡田監督も求めたが、4番が率先してその姿勢を見せたことでほかのナインにも考えは浸透。リーグトップの「450」四球を積み上げた(記録はすべて12日現在)。安打が出なくとも出塁し、足をからめて相手バッテリーにプレッシャーを与え、点を奪う。阪神の必勝パターンの一つともなった。

 また指揮官が求めた「誰もが認める4番」は打撃以外の面にも現れている。大山はたとえ凡打しても一塁へ全力疾走を欠かさない。走攻守において4番が全力プレーを見せることでチーム内の士気を高めた側面もある。

 軸がしっかりしているチームは強い。まもなく迎える歓喜の瞬間、その中心に大山はいる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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