白熱のダービーを制したのはアーセナル! セットプレーからガブリエウ弾、敵地でトッテナム撃破
2024年9月15日(日)23時56分 サッカーキング
プレミアリーグ第4節が15日に行われ、トッテナムとアーセナルが対戦した。
今季最初の“ノースロンドン・ダービー”が、2024−25シーズン開幕後最初のインターナショナルマッチウィーク明けに開催された。トッテナムはここまで3試合を消化して1勝1分1敗。8月19日に行われた開幕戦のレスター戦(△1−1)、1日に行われた第3節ニューカッスル戦(●1−2)は白星を逃したが、この2試合はいずれもアウェイゲーム。『トッテナム・ホットスパー・スタジアム』にて24日に行われた第2節エヴァートン戦は4−0と快勝しており、ホームで連勝といきたいところ。
対するアーセナルは、17日に行われた開幕戦のウルヴァーハンプトン戦、続く24日の第2節アストン・ヴィラ戦をともに2−0で制し、連勝スタートを切った。3連勝を目指したチーム同士がぶつかった31日の第3節ブライトン戦は1−1のドロー。今季初めて勝ち点を取り損ねてインターナショナルマッチウィークに突入した。直近の2シーズンにわたり鎬を削ってきたマンチェスター・シティは、今節を終えて4連勝とスタートダッシュに成功していることから、次節に控えた直接対決を前に、“ライバル”を撃破して波に乗りたい。
トッテナムを率いるアンジェ・ポステコグルー監督は、キャプテンのソン・フンミンを筆頭に、クリスティアン・ロメロやジェームズ・マディソンら盤石の布陣をスターティングメンバーに送り出す。足首の負傷で離脱が続いていたドミニク・ソランケは開幕戦以来、ひざのケガでピッチから遠ざかっていたミッキー・ファン・デ・フェンは第2節以来の先発入り。一方、代表戦で負傷したイヴ・ビスマは間に合わなかった。
アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督も、ブカヨ・サカ、ウィリアン・サリバ、カイ・ハヴァーツら、“起用可能”な主力を先発に並べた。というのも、主将のマルティン・ウーデゴーアはノルウェー代表の試合で負傷し、デクラン・ライスは前節退場したことで出場停止。リッカルド・カラフィオーリ、冨安健洋、オレクサンドル・ジンチェンコ、ミケル・メリーノらもケガの関係でメンバーを外れており、負傷者が続出するなかでのやりくりを強いられている。今季初スタメンのジョルジーニョがキャプテンマークを巻き、トーマス・パルティと中盤のコンビを形成。レアンドロ・トロサールが2列目の中央に入る。
大観衆が詰めかけた『トッテナム・ホットスパー・スタジアム』にてキックオフを迎えた一戦は、5分にホームチームがチャンスを構築。左サイドに流れたソランケからのスルーパスで、ソンが左ポケットに侵入。折り返しをデヤン・クルゼフスキがダイレクトで合わせたが、シュートはGKダビド・ラヤに阻まれる。7分にはコーナーキックのこぼれ球を回収し、右サイド高い位置からクルゼフスキがクロスを送ると、これがボックス内で誰も触らずゴール方向へ向かったが、またもGKラヤが立ちはだかった。
立ち上がりの15分はトッテナムが主導権を握って攻め立てたことで、アーセナルは保持の時間こそ少なくなったが、縦への素早さを用いて反撃を狙う構図。17分には左サイドでボールを受けたガブリエウ・マルティネッリが縦へ突破し、クロスボールを送ると、中央で待っていたハヴァーツがヘディングシュート。枠を捉えていたものの、ここはGKグリエルモ・ヴィカーリオがしっかりセーブ。続く19分にはトロサールからのスルーパスで左サイドを破ったマルティネッリが自ら右足でフィニッシュまで持ち込むも、ここはGKヴィカーリオが難なくキャッチした。
両者一歩も譲らぬダービーマッチの様相は、前半の半ばを経過しても変わることはない。28分にはホームチームがゴールを脅かす。ボックス左のスペースで顔を上げたマディソンが右足でクロスを上げると、ファーサイドで競り勝ったソランケがヘディングシュート。山なりの軌道でファーサイドを狙った一撃は、わずかに枠を外れた。
前半の45分間はトッテナムがやや優勢に進めた印象だったが、均衡が破れることはなくハーフタイムに突入。後半に入っても、勢いよく試合に入ったのはトッテナム。ソランケやファン・デ・フェンらがゴールに襲いかかり、得点の匂いを漂わせていく。
対するアーセナルも時間の経過とともに、トロサール、マルティネッリ、ユリエン・ティンバーらの連携で左サイドから攻め込むシーンが増加。手に汗握る展開が続く中、試合の均衡はセットプレーで破れた。
アーセナルは63分、右サイドから突破を試みたサカがコーナーキックを獲得。背番号7がキッカーを務め、左足でインスイングのボールを上げると、遅れて中央のスペースへ入ったガブリエウ・マガリャンイスがフリーでヘディングシュート。昨季も度々セットプレーで強さを見せてきた左利きセンターバックが、大一番で仕事をやってのけ、アーセナルが先手を取った。
1点ビハインドとなったトッテナムは、68分にパペ・マタル・サールとウィルソン・オドベール、さらに80分にティモ・ヴェルナーと交代カードを切って打開を狙う。対するアーセナルも80分、復帰明けのガブリエウ・ジェズス、さらにこの日がデビュー戦となるラヒーム・スターリングを送り出した。
終盤の時間帯はトッテナムが敵陣へ押し込み続ける。アーセナルは86分、サカの状態が危ぶまれ、17歳のイーサン・ヌワネリがピッチに立つ。トッテナムはアディショナルタイムにもシュートチャンスを迎えたが、これ以上スコアは動かずにタイムアップ。白熱のノースロンドン・ダービーはアウェイチームのアーセナルに軍配が上がった。これで暫定順位は2位に浮上。対するトッテナムは、決して悲観するような内容ではなかったものの、4試合で1勝と苦しいシーズンのスタートを強いられている。
この後、トッテナムは18日にカラバオ・カップ3回戦で坂元達裕が所属するコヴェントリーと対戦し、21日には次節のプレミアリーグでブレントフォードをホームに迎える。一方、アーセナルは19日にチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第1節のアタランタ戦が控えている。そして、22日にはプレミアリーグ第5節でマンチェスター・シティの本拠地に乗り込む予定だ。
【スコア】
トッテナム 0−1 アーセナル
【得点者】
0−1 64分 ガブリエウ・マガリャンイス(アーセナル)
【スターティングメンバー】
トッテナム(4−3−3)
GK:ヴィカーリオ
DF:ポロ、ロメロ、ファン・デ・フェン、ウドギー
MF:ベンタンクール(68分 サール)、クルゼフスキ、マディソン(80分 ヴェルナー)
FW:B・ジョンソン(68分 オドベール)、ソランケ、ソン
アーセナル(4−2−1−3)
GK:ラヤ
DF:ホワイト、サリバ、ガブリエウ、ティンバー
MF:トーマス、ジョルジーニョ;トロサール(80分 ジェズス)
FW:サカ(86分 ヌワネリ)、ハヴァーツ、マルティネッリ(80分 スターリング)
【ハイライト動画】アーセナルがノースロンドン・ダービーを制す
今季最初の“ノースロンドン・ダービー”が、2024−25シーズン開幕後最初のインターナショナルマッチウィーク明けに開催された。トッテナムはここまで3試合を消化して1勝1分1敗。8月19日に行われた開幕戦のレスター戦(△1−1)、1日に行われた第3節ニューカッスル戦(●1−2)は白星を逃したが、この2試合はいずれもアウェイゲーム。『トッテナム・ホットスパー・スタジアム』にて24日に行われた第2節エヴァートン戦は4−0と快勝しており、ホームで連勝といきたいところ。
対するアーセナルは、17日に行われた開幕戦のウルヴァーハンプトン戦、続く24日の第2節アストン・ヴィラ戦をともに2−0で制し、連勝スタートを切った。3連勝を目指したチーム同士がぶつかった31日の第3節ブライトン戦は1−1のドロー。今季初めて勝ち点を取り損ねてインターナショナルマッチウィークに突入した。直近の2シーズンにわたり鎬を削ってきたマンチェスター・シティは、今節を終えて4連勝とスタートダッシュに成功していることから、次節に控えた直接対決を前に、“ライバル”を撃破して波に乗りたい。
トッテナムを率いるアンジェ・ポステコグルー監督は、キャプテンのソン・フンミンを筆頭に、クリスティアン・ロメロやジェームズ・マディソンら盤石の布陣をスターティングメンバーに送り出す。足首の負傷で離脱が続いていたドミニク・ソランケは開幕戦以来、ひざのケガでピッチから遠ざかっていたミッキー・ファン・デ・フェンは第2節以来の先発入り。一方、代表戦で負傷したイヴ・ビスマは間に合わなかった。
アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督も、ブカヨ・サカ、ウィリアン・サリバ、カイ・ハヴァーツら、“起用可能”な主力を先発に並べた。というのも、主将のマルティン・ウーデゴーアはノルウェー代表の試合で負傷し、デクラン・ライスは前節退場したことで出場停止。リッカルド・カラフィオーリ、冨安健洋、オレクサンドル・ジンチェンコ、ミケル・メリーノらもケガの関係でメンバーを外れており、負傷者が続出するなかでのやりくりを強いられている。今季初スタメンのジョルジーニョがキャプテンマークを巻き、トーマス・パルティと中盤のコンビを形成。レアンドロ・トロサールが2列目の中央に入る。
大観衆が詰めかけた『トッテナム・ホットスパー・スタジアム』にてキックオフを迎えた一戦は、5分にホームチームがチャンスを構築。左サイドに流れたソランケからのスルーパスで、ソンが左ポケットに侵入。折り返しをデヤン・クルゼフスキがダイレクトで合わせたが、シュートはGKダビド・ラヤに阻まれる。7分にはコーナーキックのこぼれ球を回収し、右サイド高い位置からクルゼフスキがクロスを送ると、これがボックス内で誰も触らずゴール方向へ向かったが、またもGKラヤが立ちはだかった。
立ち上がりの15分はトッテナムが主導権を握って攻め立てたことで、アーセナルは保持の時間こそ少なくなったが、縦への素早さを用いて反撃を狙う構図。17分には左サイドでボールを受けたガブリエウ・マルティネッリが縦へ突破し、クロスボールを送ると、中央で待っていたハヴァーツがヘディングシュート。枠を捉えていたものの、ここはGKグリエルモ・ヴィカーリオがしっかりセーブ。続く19分にはトロサールからのスルーパスで左サイドを破ったマルティネッリが自ら右足でフィニッシュまで持ち込むも、ここはGKヴィカーリオが難なくキャッチした。
両者一歩も譲らぬダービーマッチの様相は、前半の半ばを経過しても変わることはない。28分にはホームチームがゴールを脅かす。ボックス左のスペースで顔を上げたマディソンが右足でクロスを上げると、ファーサイドで競り勝ったソランケがヘディングシュート。山なりの軌道でファーサイドを狙った一撃は、わずかに枠を外れた。
前半の45分間はトッテナムがやや優勢に進めた印象だったが、均衡が破れることはなくハーフタイムに突入。後半に入っても、勢いよく試合に入ったのはトッテナム。ソランケやファン・デ・フェンらがゴールに襲いかかり、得点の匂いを漂わせていく。
対するアーセナルも時間の経過とともに、トロサール、マルティネッリ、ユリエン・ティンバーらの連携で左サイドから攻め込むシーンが増加。手に汗握る展開が続く中、試合の均衡はセットプレーで破れた。
アーセナルは63分、右サイドから突破を試みたサカがコーナーキックを獲得。背番号7がキッカーを務め、左足でインスイングのボールを上げると、遅れて中央のスペースへ入ったガブリエウ・マガリャンイスがフリーでヘディングシュート。昨季も度々セットプレーで強さを見せてきた左利きセンターバックが、大一番で仕事をやってのけ、アーセナルが先手を取った。
1点ビハインドとなったトッテナムは、68分にパペ・マタル・サールとウィルソン・オドベール、さらに80分にティモ・ヴェルナーと交代カードを切って打開を狙う。対するアーセナルも80分、復帰明けのガブリエウ・ジェズス、さらにこの日がデビュー戦となるラヒーム・スターリングを送り出した。
終盤の時間帯はトッテナムが敵陣へ押し込み続ける。アーセナルは86分、サカの状態が危ぶまれ、17歳のイーサン・ヌワネリがピッチに立つ。トッテナムはアディショナルタイムにもシュートチャンスを迎えたが、これ以上スコアは動かずにタイムアップ。白熱のノースロンドン・ダービーはアウェイチームのアーセナルに軍配が上がった。これで暫定順位は2位に浮上。対するトッテナムは、決して悲観するような内容ではなかったものの、4試合で1勝と苦しいシーズンのスタートを強いられている。
この後、トッテナムは18日にカラバオ・カップ3回戦で坂元達裕が所属するコヴェントリーと対戦し、21日には次節のプレミアリーグでブレントフォードをホームに迎える。一方、アーセナルは19日にチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第1節のアタランタ戦が控えている。そして、22日にはプレミアリーグ第5節でマンチェスター・シティの本拠地に乗り込む予定だ。
【スコア】
トッテナム 0−1 アーセナル
【得点者】
0−1 64分 ガブリエウ・マガリャンイス(アーセナル)
【スターティングメンバー】
トッテナム(4−3−3)
GK:ヴィカーリオ
DF:ポロ、ロメロ、ファン・デ・フェン、ウドギー
MF:ベンタンクール(68分 サール)、クルゼフスキ、マディソン(80分 ヴェルナー)
FW:B・ジョンソン(68分 オドベール)、ソランケ、ソン
アーセナル(4−2−1−3)
GK:ラヤ
DF:ホワイト、サリバ、ガブリエウ、ティンバー
MF:トーマス、ジョルジーニョ;トロサール(80分 ジェズス)
FW:サカ(86分 ヌワネリ)、ハヴァーツ、マルティネッリ(80分 スターリング)
【ハイライト動画】アーセナルがノースロンドン・ダービーを制す