走行距離149万km(!?)の1982年型フォルクスワーゲン「ゴルフ カブリオ」を廃車置場で発見 

9月17日(日)18時0分 日本版Autoblog


【ギャラリー】Junked 1982 Volkswagen Rabbit Cabriolet20

1980年代まで一般的なクルマの走行距離計は5桁が普通だったので、例えば1964年型のダッジが7万6,411マイル(約12万2,971km)走ったのか、それとも37万6,441マイル(約44万4,840km)なのかは判別不能だった。つまり、昔のクルマでは走行距離はある程度推測するしかないということだ。廃車置場にある1980年代のホンダ「アコード」あたりになると走行距離計が30万マイル(約48万km)に近いことは珍しくないし、中には60万マイルを超えたメルセデス・ベンツ「190E」を見付けたこともある。しかし、先日デンバーで発見した1982年型フォルクスワーゲン「ゴルフ カブリオ」の走行距離計には、93万0,013マイル(約149万6,710km)という数字が並んでいた。

とはいえ、この数字を真に受けてはいけない理由がいくつかある。まず、初代「ゴルフ」をこよなく愛する熱狂的なフォルクスワーゲン・マニアでさえ、これが特に頑丈なクルマではないことを認めるはずだ(例えば、恐怖のKジェトロニック燃料噴射システムだけを考えても、多くの整備士の正気を失わせてきた)。次に、このような円筒が回転するタイプの走行距離計が信用できないということは、逆の意味でも皆さんはご存じだろう。走行距離を偽るために、いわゆる"巻き戻し"が行われた中古車を掴まされたという話は、少なくとも一昔前にはよく耳にしたものだ。作為的ではなくとも、数字が書かれた文字盤が隣と一緒に回ってしまい、一気に100マイル、1,000マイルと増えてしまうこともある。だから、この数字は当てにならない...が、もしかしたら本当に93万マイルを走破したゴルフであるという可能性も、完全に否定することはできない。

もしこの数字が真実ならば、このクルマは「世界で最も走行距離が長いゴルフ」の座を争う1台になるだろう!

米国では「ラビット」という名前で販売されていた初代ゴルフは、最高出力74hpを発生する1.7リッター直列4気筒エンジンが積まれていた。そのコンバーチブルでも車両重量は900kg台しかないから、十分に動かすことができても不思議はない。筆者が1979年に自動車運転の教習を受けた「ラビット ディーゼル」が48hpしかなかったことの方が不思議だ。

車内に残されていたカセットテープは高温ですっかり変形してしまっていた。米国のロック・バンド、シカゴが1986年に発表した『18』というアルバムだ。当時はまだ、音楽が磁気テープに記録された形でも販売されており、車内で聴く音楽ソースとして普及していたのだ。

走行距離が93万0,013マイル(約150万km)であろうと、10万4,944マイル(16万8,890km)であろうと、このクルマは30年以上もオーナーまたはオーナー達を乗せて路上を走り続けてきた。そして今、その車体を構成している部品は、自動車生態系の中に還っていく。

By MURILEE MARTIN

翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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