なぜディーゼルモデルのみの設定!? マツダ「CX-8」に搭載されたディーゼルエンジンの進化とは!?

9月17日(日)9時0分 日本版Autoblog


【ギャラリー】2017 Mazda CX-8 037
マツダ「CX-8」 のパワートレインは2.2Lのディーゼルのみ。弟分の「CX-5」は、2.2Lのディーゼルに加え、2.0Lガソリンと2.5Lガソリンがラインナップされているのだから、ラインナップが少ないことは明らかだ。

しかも、CX-8はCX-5に比べて長く、車両重量が重くなっている上、フル乗車の乗員の場合最大2名分の体重が加味されるのでさらに厳しい。それではなぜ排気量アップせず、同じ2.2Lディーゼルなのかを伺ってみた。

まず、なぜエンジンのラインナップが1種類なのかという点だが、これは3列シートのSUV市場は月販3,000台程度であり、まずはエンジンは1種類で展開したいという理由とのことだ。CX-8の販売目標は月販1,200台となっており、現在の市場規模のままであればかなり厳しい目標だ。

しかし、充分な3列目の室内空間を確保することで、ミニバン系のユーザーを取り込んでいくということであれば、目標は意外と簡単にクリアできるかもしれない。例えば、スタイリッシュなハリアーのようなSUVを購入したかったが7人乗れないと都合が悪いので購入できないため、ミニバンのアルファードにしよう考えている人などが流れてくる可能性はある。

ちなみに、なぜ2.2Lディーゼルが搭載エンジン候補に挙がったのかということについては、CX-5で採用しているエンジンの中で、一番ハイパワーのユニットであるという点で、まずは2.2Lディーゼルを採用したとのこと。

CX-9は3.5Lガソリンを搭載しているが、日本市場では燃費面や税制などで購入をためらう人もいるだろう。そして、もし、CX-5の2.5LガソリンではCX-8には非力で難しいということであれば、先日発表になったSKYACTIV-Xの搭載も期待したい。そこでCX-8にSKYACTIV-Xを搭載する予定があるのかを開発スタッフに尋ねてみた。

回答は、可能性としての選択肢については持っているリソースの組み合わせの数だけあるが、今後のことについては残念ながらお答えできないとのことであった。

しかし、CX-5のエンジンの中で最もハイパワーと言えども、車両重量で約200㎏増、さらに2名分の体重が加わると、パワー不足や燃費の悪化は避けられない。また、CX-8はドライバーのこだわりを満たす最上級の走りを目指して開発されており、CX-5と全く同じエンジンでは厳しいことは明らかだ。

そこで開発されたのが、この進化した最上級エンジンのSKYACTIV-D 2.2だ。このエンジンは、最高出力が15ps、最大トルクが30Nmアップし、現在のCX-5と同等の余裕駆動力を手に入れている。

主な改良点は、新型の可変ジオメトリ—ターボチャージャーを搭載したということだ。これまでも2つのターボチャージャーを搭載していたが、今回は、大きい方のターボチャージャーを可変化することで、さらに小さいターボチャージャーから大きいターボチャージャーへつながりを良くしている。そのことで走りが大きく改善した。

また、走行頻度の高い定速走行(低負荷)の燃費も改善している。これは、デンソー製第4世代の超高応答マルチホールピエゾインジェクター(画像左)を採用することで、これまでより近接・多段での燃焼噴射が可能になり、さらなる理想の燃焼に近づいた急速多段燃焼を実現したこと、さらに段付きエッグシェイプピストンの採用やその他の補器類の改良も相まって、燃費性能をCX‐5クラスに近づけた。さらに、ディーゼル特有の不快なノックオンは新型CX-5以下に抑えることもできているとのことだ。

なお、エンジンのコストは新しいインジェクターを採用するなどで上がっているが、他の部品の量産コストが下がっているので、従来モデルと同等レベルであるとのことだ。

そこで、それならばこの新しいエンジンをCX-5に展開すればCX-5もさらに良くなるのではと質問したところ、もちろんCX-5もこのエンジンを搭載することで今以上の走り、燃費を実現することが出来るとのこと。

マツダは、良いユニットができたら次々と横展開していく戦略をとっているので、今後CX-5への展開も期待できそうだ。

マツダ 公式サイト
http://www.mazda.co.jp/

新型「マツダCX-8」発表会/All-New Mazda CX-8 Media Launch in Japan

日本版Autoblog

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