ル・マンのEoTは「もう少しアドバンテージが欲しかった」とLMP1プライベーターのレベリオン

9月17日(木)1時39分 AUTOSPORT web

 第88回ル・マン24時間レースにLMP1プライベーターのレベリオン・レーシングから出場するグスタボ・メネゼスは、トヨタTS050ハイブリッドの1スティントの長さにおけるアドバンテージが排除されることは「極めて重要である」と語った。


 LMP1ノンハイブリッド勢であるレベリオンとバイコレス・レーシングは、2020年のル・マンに向けたEoT(テクノロジーの均衡。実質の性能調整)において、昨年比で性能向上が図られている。トヨタが昨年より7kg重い車重で戦う一方、ノンハイブリッド勢ではスティントあたりのガソリン使用量が増加し、さらに給油リグのリストリクター径も拡大されているからだ。


 昨年はトヨタに1周のアドバンテージがあった1スティントの周回数が、これらの調整によって今年はトヨタと同等の周回数をレベリオンにもたらすであろうと、メネゼスは指摘している。


 しかし、1号車レベリオンR13・ギブソンをノルマン・ナト、ブルーノ・セナとシェアするメネゼスは、EoTの緩和を「もう少し望んでいる」と語る。


「もう少し(アドバンテージが)欲しかったというのが正直なところだ」とメネゼスはSporscar365に対して語った。


「昨年のトヨタには我々と比べて優位であり、彼らはドラブルを抱えたにも関わらず、我々よりはるかに強力だった」


「だが、スティントが長くできればレース中のピットストップ回数を減らすことができる。それは我々が必要としていたことだ。ピットでの停止時間、そしてピットロードを走っている時間を合わせると、(24時間で)4〜5分は違ってくる」


「去年はもう、ジョークみたいなものだったよね。ACOがEoTのその部分を改善してくれたことには感謝している」


「コースに出てみるまでは、トヨタに追いつくのにどれくらいの仕事が必要かは分からない。サクセスハンデキャップがなくなるル・マンでは、もう少し(アドバンテージが)欲しかったけど、何も変更がないよりはましだ」


 今回のレースへのレベリオンのアプローチを尋ねられたメネゼスは、最優先事項は24時間をクリーンに(トラブルなく)走ることだと述べている。


 昨年、レベリオンの2台はともにトラブルに見舞われ、SMPレーシングの17号車BR1がトヨタに続いて総合の表彰台に登った。


「ル・マンでなによりもしなければならいこと、それはフィニッシュすることだ」とメネゼス。


「ふたつ目は、できる限り速く走ること。それらを実行することによって、僕らが手にできる最高の結果がもたらされるだろう。トヨタとやりあってしまったら、その時点で負けだよ」


 また、チームメイトのナトは、ル・マンがもしウエットコンディションになった場合でも、前戦スパ6時間レースほど雨のなかでは苦労しないだろうと予測する。


 レベリオンはスパの雨のなかでペースをつかめずにおり、このディスアドバンテージがル・マンにも引き継がれてしまうのではという懸念が生じていた。


 だがナトによれば、トヨタには四輪駆動という利点があるにも関わらず、スパと同じような事態が繰り返される可能性は少ないという。現在のところ、決勝中盤にあたる土曜日の夜には雨が降る予報になっている。


「スパでは、本来あるべきレベルではなかった」とナトは語る。

レベリオン1号車を駆るノルマン・ナト
レベリオン1号車を駆るノルマン・ナト


「小さなミスがいたるところにあり、そのときの状況に合わせた適切なタイヤ内圧に設定できていなかったんだ」


「もちろんトヨタに比べると四輪駆動でない分は不利だけど、スパではすべてを完璧にすることができなかったから、彼らに差をつけられてしまった」


「それは僕らが予期していたレベルになかった。スパのミスでは、多くの時間が無駄になった。もしル・マンで雨となった場合、トヨタと同等とは言わないけど、少し近づくことができると思うよ」

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