元レッドソックスの沢村を巨人が「獲得に乗り出さない理由」とは

2022年9月17日(土)12時14分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 レッドソックスを自由契約となった沢村拓一投手(34)が15日、今季のプレーを終了することを自身のインスタグラムで報告した。

 その中では共に過ごしたチームメートやスタッフに感謝の気持ちを示した上で、他球団から獲得の動きもあったことを明かした。

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 沢村は20年オフに在籍したロッテからFAでレッドソックスへ移籍。メジャー2年目となった今季は49試合に登板して1勝、1敗、防御率3・73だった。

 そしてにわかに注目を集めているのは、日本球界復帰も可能になったことで来季以降、獲得に動く球団があるのかという点だ。

 「制球力に難はありますが、150キロ超の直球とスプリットを軸に三振を奪える。短いイニングをしっかり抑えられるリリーバー向きといえる。条件次第ですが、獲得に動く球団はありそうです」(放送関係者)

 そして投手力で苦しんでいる球団といえば、古巣・巨人も当てはまる。今季はリーグワーストとなるチーム防御率3・76(16日現在)。先発、中継ぎとも駒不足に苦しんでいるとあって、巨人のオフの動きに注目が高まっている。

 一方で沢村と巨人の関係に関してはこんな声もある。

 「いくら台所事情が苦しいとしても、古巣の巨人が獲得に動くとは考えにくい。投手陣が若返りを図っていることに加え、過去の沢村との関係性もある」(球界関係者)

 沢村は2010年のドラ1選手。1年目は先発として11勝11敗の成績を残し、新人王に輝いた。その後も順調にキャリアを重ねる中、注目を集めたのは2012年の日本シリーズのワンシーンにもあった。

 2012年に行われた日本ハムとの第2戦。先発マウンドに上がった沢村は立ち上がりにいきなり2つの死球を与えるなど、制球を乱した。大舞台において空回りを続ける沢村を見かね、バッテリーを組んだ阿部(現作戦兼ディフェンスチーフコーチ)がマウンドに駆け上がると、頭をポカリ。「公開説教」を敢行すると、東京ドームに詰めかけた多くのファンからもどよめきが起きた。結局、この試合、沢村は8回まで無失点の快投を見せた。

 「沢村に関しては中央大の直系の先輩である阿部ですら、生かしきれなかった。繊細な性格も知られており、すぐに結果を求められ、注目を集める巨人よりも他球団のほうが向いているかもしれない」(同)

 日本球界に復帰するにしても巨人以外の球団が向いていると見る。

 昨年メジャー挑戦1年目はチームのポストシーズン進出に貢献するなど、存在感を示した沢村。果たして剛腕の次の働き場所はどこになるのか?引き続き、水面下でも注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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