第2のデ・ヨング&デ・リフトは現れるのか!? 今季CLの若手ブレイク候補10選

2019年9月17日(火)17時15分 サッカーキング

今季のCLで注目すべきヤングタレントたち[写真]=Getty Images

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 いよいよ17日から、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のグループステージが開幕する。

 世界のトッププレーヤーたちが集結する大会だが、近年は20歳前後の若い選手たちの活躍が目立つ。昨シーズンは、大躍進したアヤックスでDFマタイス・デ・リフトやMFフレンキー・デ・ヨングがブレイクを果たし、今夏の移籍市場でメガクラブへの移籍を実現させた。ステップアップを目論む若手選手たちにとって、CLは自分の実力を世界中に知らしめる格好の舞台でもある。

 そこで今回は、今シーズンのCLでブレイクを果たしそうなヤングタレントをピックアップ。今大会を機にスターダムを駆け上がる可能性を秘めたプレーヤー10名を紹介する。

■アンス・ファティ

所属クラブ:バルセロナ
生年月日:2002年10月31日(16歳)
国籍:ギニアビサウ
ポジション:FW

今シーズンのリーガ・エスパニョーラで最大の驚きを提供しているのが、まだ16歳のファティだろう。8月25日の第2節ベティス戦でトップチームデビューを果たすと、6日後のオサスナ戦でクラブ史上最年少ゴール(16歳と304日)を記録。さらに14日のバレンシア戦では1ゴール1アシストを記録し、1試合で得点とアシストの両方を決めたリーガ・エスパニョーラ史上最年少の選手となった。今大会のグループステージでは、CLの最年少得点記録の更新が期待される。“久保建英世代”としても要注目のティーンエイジャーだ。

■ヴィクター・オシムヘン

所属クラブ:リール
生年月日:1998年12月29日(20歳)
国籍:ナイジェリア
ポジション:FW

今夏、ベルギーのシャルルロワからリールに加入すると、リーグ・アン開幕5試合で5ゴールと大爆発。抜群のスピードと優れたフィニッシュスキルを備え、アーセナルに移籍したコートジボワール代表FWニコラ・ペペの“後継者”として一躍脚光を浴びている。もっとも、2015年のU−17ワールドカップで得点王に輝いた実績を持ち、18歳でA代表デビューを果たした早熟のプレーヤー。ようやく覚醒の時を迎えたと言え、自身初のCLでも大暴れが期待される。

■アーリング・ハーランド

所属クラブ:ザルツブルク
生年月日:2000年7月21日(19歳)
国籍:ノルウェー
ポジション:FW

オシムヘン以上に開幕からゴールラッシュを見せているのが、ザルツブルクの“背番号30”ハーランドだ。リーグ開幕7試合で叩き出したゴール数は「11」。現在のペースで得点を量産すれば、年間50ゴールに到達する計算になる。194cmと長身だが、スピードがあり、左足で放たれるシュートは破壊力満点。今年5月から6月にかけて開催されたFIFA U−20ワールドカップ ポーランド2019では、大会新記録となる1試合9ゴールを挙げて世界を驚かせた。ザルツブルクといえば、日本代表FW南野拓実や奥川雅也に注目が集まるが、この“同僚FW”からも目が離せない。

■ヤニス・ハジ

所属クラブ:ヘンク
生年月日:1998年10月22日(20歳)
国籍:ルーマニア
ポジション:MF

1990年代に活躍し“東欧のマラドーナ”と呼ばれたゲオルゲ・ハジ氏を父に持つサラブレッド。両足から繰り出すパスでチャンスを演出しつつ、巧みなドリブルと高いシュート技術で自らも得点を奪うことができる才能豊かなMFだ。フィオレンティーナの下部組織出身で、昨シーズンまでは父が監督を務める母国のヴィトルル・コンスタンツァでプレー。今シーズンから日本代表MF伊東純也が所属するヘンクに所属する。今夏のUEFA U−21欧州選手権2019では、クロアチアやイングランドを破ってベスト4に進出。来年の東京オリンピック出場を決めた。

■ダニ・オルモ

所属クラブ:ディナモ・ザグレブ
生年月日:1998年5月7日(21歳)
国籍:スペイン
ポジション:MF

バルセロナの下部組織で育った攻撃的MFで、2014年夏からディナモ・ザグレブに在籍。今年6月にはスペイン代表の一員としてUEFA U−21欧州選手権2019に出場し、チーム最多の3ゴールを挙げて優勝に貢献した。大会終了後には、バイエルンやマンチェスター・Uへの移籍の可能性が報じられたが残留。その間に行われたCL予選では3ゴールを決めて、チームに本戦出場権をもたらした。同じグループにはマンチェスター・Cという絶対的強者が存在するが、彼らを相手にどんなプレーを見せるのか要注目だ。

■ニコロ・バレッラ

所属クラブ:インテル
生年月日:1997年2月7日(22歳)
国籍:イタリア
ポジション:MF

ボール奪取能力に優れる一方、パスやドリブルで攻撃をオーガナイズすることもできる万能MF。セリエA屈指の攻守のオールラウンダーとして知られる元ベルギー代表MFラジャ・ナインゴランの“イタリア版”とも言われる。昨年10月のデビュー以降、イタリア代表でもレギュラーの座を掴んでおり、ロベルト・マンチーニ監督も「彼には特大のポテンシャルが備わっている」と賛辞を惜しまない。

■アレックス・メレト

所属クラブ:ナポリ
生年月日:1997年3月22日(22歳)
国籍:イタリア
ポジション:GK

“GK大国”イタリアで18歳のときにトップチームデビューを果たした逸材。1999年生まれのジャンルイジ・ドンナルンマに比べると知名度では劣るが、古巣ウディネーゼのOBである元イタリア代表FWアントニオ・ディ・ナターレ氏が“ニュー・ブッフォン”と評したように、能力の高さは折り紙つきだ。ナポリ1年目の昨シーズンは開幕前に左腕を骨折。リヴァプールとのCLは欠場を余儀なくされたため、今シーズンの再戦は願ったり叶ったりだろう。ブラジル代表GKアリソンとの“守護神対決”は必見だ。

■イブライマ・コナテ

所属クラブ:ライプツィヒ
生年月日:1999年5月25日(20歳)
国籍:フランス
ポジション:DF

堅守を誇るライプツィヒの最終ラインに君臨する巨漢センターバック。192cmの体躯を活かした空中戦の強さはもちろんのこと、俊足も特長の一つであり、昨シーズンはバイエルンのロベルト・レヴァンドフスキを完璧に封じ込めたことが大きな話題となった。今夏開催されたUEFA U−21欧州選手権2019では、同僚のDFダヨ・ウパメカノとセンターバックコンビを組んで、ベスト4に進出。東京オリンピック出場権獲得に大きく貢献した。来日の可能性があるという意味でも、注目したい選手である。

■ルベン・ディアス

所属クラブ:ベンフィカ
生年月日:1997年5月14日(22歳)
国籍:ポルトガル
ポジション:DF

ベンフィカ生え抜きのセンターバックで、昨シーズンはプリメイラ・リーガ32試合に出場して、優勝に大きく貢献した。すでにポルトガル代表の常連メンバーで、36歳のペペや35歳のジョゼ・フォンテが名を連ねる同代表DF陣の“希望の星”となっている。移籍情報サイト『Transfermarkt』による市場価値は2年前の100万ユーロ(約1億2000万円)から3200万ユーロ(約38億円)に跳ね上がっており、マンチェスター・Uなどビッグクラブが動向を注視。近い将来の5大リーグ移籍が確実視されている。

■ライアン・セセニョン

所属クラブ:トッテナム
生年月日:2000年5月18日(19歳)
国籍:イングランド
ポジション:DF

16歳の時にフルアムのトップチームでデビューし、高い得点力を備えた左サイドバックとしてブレイク。2017−18シーズンにはチャンピオンシップ(イングランド2部)で16ゴール8アシストをマークし、リーグの年間MVPに輝いた。トッテナムへのステップアップを果たした今シーズンは若手育成にも長けたマウリシオ・ポチェッティーノ監督の下でさらなる成長が見込め、右サイドバックを務める22歳のカイル・ウォーカー・ピータースとの若き両翼が“スパーズ”の新たな武器になるかもしれない。

(記事/Footmedia)

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