完成したらすぐ行くべき!建設中のサッカー専用スタジアム3選

2023年9月18日(月)13時0分 FOOTBALL TRIBE

写真:Getty Images

現在サッカーが行われているスタジアムには、大きく分けてサッカー専用スタジアム(球技専用スタジアム)と陸上競技場の2種類がある。サッカー観戦するにおいては、陸上トラックの無いピッチのみの球技専用スタジアムの方が、見やすさや臨場感においても評価は高いと言えよう。


さらにスタジアムはただのサッカー観戦の場所だけでなく、地域交流の場であり、経済効果や地域の活性化にもポジティブな影響を与えるもの。地域に合わせたサイズかつ役割を持たせたサッカー専用スタジアムが増えることを願ってやまない。


2023年9月現在、日本では石川県、広島県、長崎県において3つのサッカー専用スタジアムが建設されている。いずれも高い満足度を得られるスタジアムとなりそうだが、ここではそれぞれの特徴を紹介したい。




ツエーゲン金沢 写真:Getty Images

金沢ゴーゴーカレースタジアム(ツエーゲン金沢)


石川県金沢市/2023年度末開業予定/約10,000人収容


石川県金沢市で建設中のサッカー専用スタジアムは、2023年度末に完成予定であり、2024年からツエーゲン金沢(J2)の本拠地として利用される。金沢市内に本社がある株式会社ゴーゴーカレーグループがネーミングライツ(命名権)を取得し「金沢ゴーゴーカレースタジアム」となった。


1991年度に竣工となった収容人数3,000人の旧金沢市民サッカー場を再整備している同スタジアム。整備費は約79億8千万円で、北陸初のJリーグ規格のサッカー専用スタジアムとなる。建設の中ではふるさと納税制度を活用してクラウドファンディングも実施され、目標1,000万円の5.6倍の5,600万円余りが集まったという。


J2のスタジアム基準を満たす約10,000人収容で、J1ライセンスを満たす15,000人規模へと拡張可能。スタンド最前列からピッチまでの最短距離が約7mで、屋根付きと観戦環境は抜群だ。バックスタンドには「KANAZAWA」の文字が描かれている。一方でアウェイ側のゴール裏には屋根がなく勾配のない数列のみで、アウェイの洗礼を体感できるかもしれない。


試合のない日やオフシーズンは、大型ビジョンを使ったパブリックビューイング(PV)などを行い稼働率向上に努める方針で、周囲には多目的スペースや約500平方メートルの備蓄倉庫を整備し災害時の防災拠点にもなるとのこと。


サンフレッチェ広島 写真:Getty Images

エディオンピースウイング広島(サンフレッチェ広島)


広島県広島市/2024年2月開業予定/約30,000人収容


サンフレッチェ広島のホームとして広島県広島市に建設中であり、2024年2月開業予定の新スタジアム。同県に本店を持つ家電量販店チェーンである株式会社エディオンがネーミングライツを取得し「エディオンピースウイング広島」と名付けられた。


抜群のアクセスを誇る街なかスタジアムであり、広島市内中心部からは徒歩約10分。目指すのは、試合開催日以外も人が集まる場所だ。スタジアムの東側と西側に施設が整備される予定の中、東側には5つの棟が建てられ、いくつかの店舗やレストラン、アクティビティ拠点などが入ると言う。


スタンド最前列からピッチまでの最短距離は約8mと近く、全席ドリンクホルダー付きで幅約50cm、奥行き約85cmと現在のエディオンスタジアム広島(陸上競技場)よりも広い快適な環境となる。収容人数は約3万人で、Jリーグ最多となる42種類の席が用意されるとのこと。


また、国内最大級の32m×9mの大型ビジョン、380mのリボンビジョンを完備し、360度型コンコースによって移動もスムーズ。総工費は約280億円で、個人からの寄附金は5億円を超え、企業からの寄付を含めると70億円以上を民間から調達している。




V・ファーレン長崎 写真:Getty Images

PEACE STADIUM Connected by SoftBank(V・ファーレン長崎)


長崎県長崎市/2024年秋開業予定/約20,000人収容


V・ファーレン長崎のホームスタジアムとして長崎県長崎市に2024年秋に開業予定なのが「PEACE STADIUM Connected by SoftBank(ピース・スタジアム・コネクテッド・バイ・ソフトバンク)」。ここで挙げた3つの中でも、今後のスタジアム構想に大きな影響を与え得るスタジアムだ。


ジャパネットグループが主導して約800億円を投じる「長崎スタジアムシティプロジェクト」の一環で、同スタジアムを中心とした巨大複合施設が民間主導で開発されている。周囲にはバスケットボールチーム「長崎ヴェルカ」のホームとなるアリーナ、試合が観られるホテル、約90店舗が入る商業施設、長崎県最大規模のオフィス、駐車場などの建設が進められている。


ソフトバンク株式会社がネーミングライツを取得した約20,000人規模のサッカー専用スタジアムは、「日本一ピッチに近い」というコンセプトを実現し、最前列からピッチまでの距離は約5m。全席ドリンクホルダー付きで大型ビジョンは2面、全席屋根付きと観戦環境は極めて高い。


JR浦上駅から徒歩約8分、JR長崎駅から徒歩約10分、長崎新幹線長崎駅からも徒歩約10分と、利便性が高く、交流人口増加や雇用創出にも寄与することが期待されている。

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