大物司会者も問題提起 坂本勇人の「女性問題」をなぜメディアはスルーするのか

2022年9月19日(月)11時0分 ココカラネクスト

 ネット上での騒ぎは収まりそうにありません。

 「文春オンライン」が9月10日に報じた、巨人の坂本勇人選手と一般女性との中絶トラブル。この一週間、球界はこの話題で持ちきりでした。

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 ネットメディアのライターは言います。

 「現在はスポーツ新聞などのオールドメディアも、ネットではPVを稼ぐために、何でもウェブニュースにする時代です。しかし、不思議なことに新聞やテレビのワイドショーなどが全てスルーしている。『数字になるネタ』には普段あんなに貪欲なのに。一方で雑誌系やネット専門メディアはその反応を記事にして、『入れ食い』のように読まれています」

 スポーツ紙で野球担当の経験がある記者の「言い分」はこうです。

 「不祥事の報道は難しいんです。各球団ともコンプライアンスの順守が叫ばれるご時世ですから、未成年の喫煙や飲酒など、法律違反となれば即刻アウトになる。しかし、今回の件は褒められた行いではないけれど、法律を破ったわけではない。文春報道によれば、一度示談が成立したとも書かれている。ならば敢えて手を突っ込む案件ではないと判断しても、不思議ではありません」

 そんなメディアに対して、苦言を呈する大物司会者がいました。

 あの古舘伊知郎さんが、チャンネル登録者数24万人超を誇る人気YouTube「古舘チャンネル」で果敢にこの問題へと切り込んだのです。

 「巨人軍、坂本勇人選手の女性報道。古舘が物言う!テレビ新聞は全スルーの事実。マスコミ報道の信用問題。」と題して10分超の動画を配信。多くの称賛が集まっています。

 番組の中で古舘さんは、坂本選手に対して持論を展開します。

「あれが本当ならば、人を傷つけているんだから。これは記者会見を開くなり、みそぎをするなり、きっちり−。裏でどういう動きがあるのか知らないけど、A子さんに対してもっともっとつぐないをやらなきゃならないし、ここを逃げちゃいけないんだと僕は思います」

 そして、沈黙する既存メディアを、こう叱るのです。

 「何でジャイアンツのトップ、キャプテンをやっているすごいスター選手だと、系列が別なところであっても、スポーツ紙って書かないんですかと。テレビのワイドショーも僕が知る限り、やっていないんだよ」

 「一部スタープレーヤーのスポーツアスリートは守られるんだって、そんな区分けは絶対ダメで、何をやったか、人を一人どう傷つけたのか。このジャンルの人だったら守る、このジャンルの人だったら守らないっていうのは、おかしい!」

 古舘さんの言葉に、ネットメディアの記者も賛同した上で、既存メディアの問題点をこう指摘するのです。

 「まさに正論です。時代は変わった。いくら忖度したところで、タレントや芸人の不祥事は鬼の首を取ったように報道するスポーツ紙やワイドショーが、一切のダンマリを決め込むのは異常です。読者の『知りたい』に応えなくてはならない、これらのメディアが全く報じない光景を、読者や視聴者はしっかり見ている。それじゃ人々の信頼なんて得られませんよ」

 メディア側も「見られている」ことを自覚すべき。古舘さんの苦言は、心あるテレビマンやスポーツ記者たちの耳に、届くのでしょうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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