原巨人 2年連続V逸 ささやかれる「戦犯の名前」

2022年9月19日(月)12時1分 ココカラネクスト

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 巨人の2年連続V逸が決まった。巨人は18日のDeNA戦(東京ドーム)に1ー3と敗れ、134試合目でリーグ優勝の可能性が消滅した。

 この日の試合も打線につながりを欠いた。何度となく得点圏に走者を進めながら、決めきれない。6回に岡本和の28号ソロが飛び出したものの、得点はこの1点のみ。2点を追う9回は代打、中島が遊ゴロ併殺に倒れ、ゲームセット。18年以来、2年連続V逸が決定した原監督は「可能性がある限りベストを尽くして戦っていくということ」と前を見据えた。

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 若手育成を主眼に掲げ臨んだシーズン。春先は赤星、堀田、山崎伊など若い投手陣が躍動、シーズン初勝利を次々とあげるなど、首位を独走、幸先良くスタートを切った。

 最初の誤算はキャプテン、坂本の度重なる故障離脱にもあった。今季で8年目を迎えた不動のキャプテンだが、開幕前に発症したわき腹痛を含め、シーズン中のプレーなどで3度の離脱を強いられるなど、安定さを欠いている。

 「坂本に関して来季はいよいよコンバートが本格化すると見られています。オフの補強次第ですが、現在ファーストには攻守に安定した力を発揮している中田がいることで外野にまわることもありえます」(球界関係者)

 また、終盤にきて4番を外れている岡本和の不振も響いた。開幕直後の4月は月間MVPも獲得するなど好調だったが、その後は段々と調子を落とし、みかねた首脳陣も8月11日の中日戦(バンテリンドーム)から中田を4番に指名した。

 5月は打率・180、6月は打率・317と一時持ち直したが、7月・222、8月・229と勝負どころの夏場に調子を落とした。9月に入ってからの打率は・378と再び状態を上げてきた。

 また、岡本和の状態についてはこんな声もある。

 「直接指導した原監督ですら、『指導法が合ってなかったのかも』とシーズン途中に漏らすほど、岡本和の復調には首脳陣総出で取り組んだが、結果がなかなか出なかった。現在は中田が4番を務め、サポートしている立場だが、年間通してコンスタントな成績が残せるよう、いずれ独り立ちしないといけないでしょう」(同)

 昨季、自身初めてとなる全143試合に「4番・三塁」で先発出場を果たした。打撃二冠に輝くなど飛躍の年ともなったが、2年連続V逸ともなった今オフは、「4番の役割」をまた一から洗い直すことになりそうだ。

 また「戦犯」という意味では、チームを率いる原監督にも厳しい目が向けられている。

 若手の積極起用を掲げながら「特にピッチャーは少しでも崩れると、すぐに替えたがり、あれではなかなか成長できないという指摘もあります」(同)

 今季はチーム打率がリーグ5位、チーム防御率がリーグワースト(18日現在)と投打ともに不振にあえぐ。効果的な育成手腕、てこ入れを示せなかったことで、百戦錬磨とされた指揮官に改めて疑問の目が向けられる要因となっている。

 残り9試合、V逸は決定したものの、目指すCS進出に向け、まだまだ熱い戦いは続きそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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