「何の減点も付けられない完璧な演技」小塚崇彦と高橋成美が語る羽生結弦の名演技

2022年9月22日(木)17時0分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 いよいよ今シーズンの幕開けが近づいてきているフィギュアスケート

今季は7月にプロ転向を表明した羽生結弦不在のシーズンともあり、新たな時代の幕開けともされている。

その羽生の「決意表明」はフィギュア界のみならず、日本中、世界中に大きな衝撃を与えた。

あれからおよそ2ヶ月、かつて共に戦いフィギュア界を牽引してきた小塚崇彦氏と高橋成美氏が、スポーツアンカー・田中大貴氏のYouTubeチャンネル「アスリートチャンネル」に登場。

両氏の印象に残る羽生のプログラムについて語った。

【動画】高橋成美、小塚崇彦が選ぶ羽生結弦選手の名演技!羽生結弦が作り出す演技の世界観とは!?


これまで数々の名プログラムを残してきた羽生。

中でも高橋氏はあの伝説とも言えるプログラムを挙げた。

「私は『SEIMEI』ですかね。特にNHK杯の時にみたもの。観客が沸いたあの伝説のプログラムです。あの演技は、本当になんの減点も自分の中で付けられない、『あとこうしたらいいね』というのが何も探せないような世界観の完璧な演技でした」

当時世界初となるフリースケーティング200点以上、ショートプログラムと合わせた合計点でも世界初の300点超えを叩き出し、フィギュア界を大いに沸かせた「SEIMEI」。

加えて高橋氏は、もう一つ、当時の羽生の良さが出ていたというあのプログラムも挙げている。

「もう一つ、2012年ニース世界選手権の時の『ロミオとジュリエット』も印象的です。あのプログラムでは、若さならではの粗削りなところから感じる魂の叫びというのがすごく伝わってきたのを覚えています」

一方、小塚氏は、かつて共に男子シングル界の筆頭として戦ってきた自身ならではのこんなエピソードを語っている。

「僕はやっぱり『パリの散歩道』ですかね。2012-2013シーズンのGPシリーズアメリカ大会で一緒に出場したので覚えています。当時、僕が先に滑ってその次に羽生くんだったんですが…。僕も90点超えで結構良かったんですが、その後に羽生くんが100点近く出したんです。僕自身も良いはずなのに、もっと盛り上がっていて、『あれ、負けたんだ…』と思ったのが印象強いですね。その時の演技を見て、『あ、新しい子が行ったんだな』と思った瞬間でもありました」

記憶にも記録にも残る数々の名演技を残してきた羽生。

動画内ではこの他にも、小塚氏が「羽生の『へ』」と語るあのプログラムで用いられているポーズや、羽生が持つ表現力のすごさについても語られている。

男女、ペア、そしてアイスダンスと今季のフィギュアシーズンも日本勢の活躍が非常に楽しみだ。

動画内ではこの他に、女子シングルの展望についても語られている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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