ヤンキースのジャッジがメジャー21年ぶりのシーズン60本塁打 〝汚れていない〟記録に賛辞の声やまず

2022年9月22日(木)15時27分 ココカラネクスト

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 ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(30)が20日(日本時間21日)に本拠地ニューヨークで行われたパイレーツ戦でメジャー史上6人目となるシーズン60本目の本塁打を放った。2001年にメジャー最多の73発を記録したバリー・ボンズ(ジャイアンツ)ら以来、21年ぶりの快挙だ。

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 このほかに過去に60本以上を打ったのは1927年のベーブ・ルース(ヤンキース)、61年のロジャー・マリス(同)、98、99、2001年のサミー・ソーサ(カブス)、98、99年のマーク・マグワイア(カージナルス)。しかしながら、90年代以降のソーサ、マグワイア、ボンズは薬物疑惑で限りなくクロに近いとされており、本塁打記録に注釈や疑義を示す「*(アスタリスク」がつけられることが多い。

 それだけにジャッジはステロイドに〝汚れていない〟記録として高く評価されており、マッドドッグの異名を持つ米スポーツラジオパーソナリティーのクリス・ルッソ氏は米局ESPNのトーク番組「ファーストテイク」で「ボンズは年間ホームランキングではない。マグワイアもしかりだ。一方のジャッジは何の異論もない。ボンズ、マグワイア、ソーサよりも素晴らしい偉業を成し遂げている」と断言した。

 8日付の米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、ジャッジは60発に到達する前にボンズのシーズン73本塁打について「記録は記録だ。子どものころ、ボンズが場外の海に楽々と打球を運ぶ姿を見てきた。その事実は変わらない」と語るのみ。クリーンな記録でもあるマリスのシーズン61本塁打にあと「1」に迫っており、マリスの記録を塗り替えることがメジャーでは真の快挙と指摘する意見も多い。

 注目はア・リーグのMVP争いだ。ベーブ・ルース以来、104年ぶりの2桁勝利&2桁本塁打を達成したエンゼルスの大谷翔平との一騎打ちとなっている状況だが、選考は全米野球記者協会(BBWAA)会員の投票によって決まる。両リーグとも1人ずつが選ばれるケースがほとんどだ。

 ところが1979年のナ・リーグMVPでは首位打者となったカージナルスのキース・ヘルナンデス一塁手と、パイレーツでリーダー的存在で高い打撃成績を残したウィリー・スタージェル一塁手が最多得票を分け合い、同時受賞した。そのため、43年ぶり2度目の同点得票になるミラクルを望む声も強い。

 21日(日本時間22日)のジャッジはパイレーツ戦で2安打こそしたものの、不発に終わり、61号アーチはお預けとなった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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