【巨人】9回に一死も奪えず2被弾の大勢に「このままではセーブシチュエーションでは使えない」球界OBからも心配の声

2023年9月22日(金)11時35分 ココカラネクスト

大勢は復帰後、2試合目の登板となった(C)CoCoKARAnext

 巨人は9月21日に行われた阪神戦(甲子園)に5−3と勝利。6回に大城卓三の代打満塁弾が飛び出すなど一発攻勢で勝負を優位に進めたが、9回から登板した守護神・大勢が一死も取れず、2被弾と今後の影響が心配されている。

【動画】復帰後2試合目の登板となった大勢は9回に佐藤輝に2ランを許すなど、2被弾3失点でマウンドを降りた

 先発した赤星優志は安定したピッチングを披露、阪神打線相手に8回6安打無失点、7奪三振と快投。無四球ピッチングも光り、4勝目をマークした。

 打線は6回に丸佳浩の先制打を皮切りに二死満塁でコールされた代打、大城がグランドスラムをマークし、空気を一変させた。

 しかし、5点差をつけて迎えた9回に登板した大勢がぴりっとしない。先頭の代打、ヨハン・ミエセスに外角直球を捉えられ、いきなり中越えソロを浴びると、続く大山悠輔にも初球の直球を二塁打とされる。さらには5番・佐藤輝明に低めのフォークを捉えられ右越え2ランを被弾。球数わずか8球、3連打で3点を失うと、たまらずベンチから原辰徳監督が飛び出し、交代を告げた。

 その後、3番手の中川皓太が後続を断ち、何とか2点差のまま終了したが、試合後の指揮官の表情はけわしいままだった。残り8試合、目指すCSに向け一戦も落とせない戦いが続く中、大勢の乱調は不安材料となった。

 大勢の現在の状態に関しては球界内からも様々な考察の声が出ている。現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた野球解説者の高木豊氏は22日に自身のYouTubeチャンネルを更新。各球団の戦いぶりを振り返る企画の中で、巨人・大勢について触れている。

 大勢に関して「これはちょっと心配だよね」と高木氏はコメント。続けて「このままではセーブシチュエーションでは使えないということ」と起用法を考える必要があると言及。

 大勢は右上肢のコンディション不良で登録抹消後、今月17日に約2か月半ぶりに登録されたばかり。同日のヤクルト戦でも1点リードで迎えた9回に登板し、中村悠平に犠飛を許すなど同点とされていた。

 復帰後2試合目の登板となったこの日も最速155キロは記録したものの、球威で押すピッチャーながら、相手打者にあっさりと仕留められるシーンが目立つ。投球フォームの問題や球のキレや伸びといった部分で本来の形とはいかず、見切られている可能性も浮上している。

 その上で同氏は「中川がしっかりしなきゃいけないということ」と代役守護神には、これまで大勢不在の間も9回を任せられた経験豊富な救援左腕を指名。

 大勢に関しては「こういう打たれ方すると8回にも使いづらい」として、僅差で迎える終盤の起用が難しいという見解を示した。

 守護神復帰は終盤の争いに勢いを与える大事なピースだったが、本来の調子を取り戻すには今しばらく時間が必要なようだ。しかし、チームも残り8試合で3位・DeNAとの3ゲーム差を追うぎりぎりの戦いを続けている。週末のDeNAとの3連戦(横浜)を含め、直接対決は残り4試合。終盤の投手陣運用は勝敗に左右する大事なポイントとなるため、次戦以降の原監督の起用にも注目が高まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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