W杯得点王→マンU移籍　なでしこMF宮澤ひなた「気持ちの変化感じられる」

　なでしこジャパン（日本女子代表）は22日、アルゼンチン女子代表との国際親善試合に向け、試合会場となる北九州スタジアムで前日練習を行った。

　練習後、取材に応じた宮澤ひなたは、「ワールドカップが終わってから次の五輪予選に向け、新しい一歩としての試合なので、ワールドカップで表現できた部分はより高めていきたいですし、たくさんの方がなでしこジャパンを知ってくれたタイミングがワールドカップだと思うので、しっかりチームとしては勝ちにこだわって、なでしこらしいサッカーを見せられたらと思います」と、翌日に控える試合へ向けて意気込み。

　FIFA女子ワールドカップオーストラリア＆ニュージーランド2023では5得点を挙げ、2011年大会の澤穂希以来となる大会得点王になったが、「ゴールへの貪欲さ、もっとゴールが欲しいという気持ちは高まりました。個人としてもどんどん勝負して、チームにもっとプラスになるような仕事ができたらなと思っています」と、結果への意欲も示した。

　自身はワールドカップ後、マイナビ仙台レディースからマンチェスター・ユナイテッドへ移籍を決断。世界の舞台での戦いの中で、「感じることはすごく多かった」とのことで、「個で勝るものが何かないといけない、もっと個人で戦えないとチームとして大きくなっていかないと、負けてから感じました。だからこそ、大会で感じた個人で思うことだったり、もっと自分が主張していかないといけないと、いろいろな意識的な部分が必要だなと思いました」と、まだ合流した期間こそ短いが、意識面で変化があるようだ。

　アルゼンチン戦は、10月に始まるパリオリンピックのアジア2次予選に向けても重要な強化試合。「気持ちの面での変化は感じられてるので、それを表現するのはピッチなので、しっかりそれを見せられたら、でも、一番は楽しんで、勝ちにこだわって、見ている人たちをワクワクさせられるようなプレー、試合ができたらいいなと思います」と、サポーターに向けてもいいプレーをしたいと話している。

　ベスト8に終わったFIFA女子ワールドカップオーストラリア＆ニュージーランド2023後、初となる試合は23日12時キックオフ。テレビ朝日系列、ABEMA、TVerで生中継・配信される。