自分のゴルフ人生を変えた思い出の大会 大江香織に影響与えた“宮里藍のV”

9月23日(日)18時34分 ALBA.Net

2年半ぶりの勝利笑顔の大江香織(撮影:鈴木祥)

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<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント 2日目◇22日◇利府ゴルフ倶楽部(6,534ヤード・パー72)>

山形県出身で東北高校を卒業した大江香織にとって、仙台で開催された今大会は是が非でも勝ちたい試合だった。小さい頃から身近に感じていたこともあるが、何よりも2003年に当時18歳だった宮里藍が30年ぶりのアマチュア優勝を飾ったことが、大江には鮮烈な記憶として残っていた。いつかは自分も藍さんのように、あの大会で勝ちたい。それまでただ漠然とゴルフに取り組んでいた大江の気持ちを180度変えるには十分過ぎた。


「当時はまだ中1でしたが、練習場で毎日100球打つノルマが嫌で仕方がありませんでした。それが、藍さんの優勝を見てからは、練習量が倍に増えたし、苦にならなかったですね」

当然のように3年後、大江は宮里と同じ東北高校へ進学する。高校を卒業してちょうど10年目となった今年、あこがれの大会で最終ラウンドを首位と1打差の2位で迎えたわけだから、まさに千載一遇のチャンスだといえる。首位に立っていたのは、やはり地元の名門、東北福祉大の卒業生である佐伯三貴だ。ツアー7勝を挙げている実力者であり、今大会では5年ぶりの優勝に気合を入れていた。この日、大江が考えていたのは、スタートから入れ込み過ぎないようにすること。以前、優勝争いしたときに、序盤でスコアを伸ばしたときのほうが後半スコアを崩す傾向があったからだ。7番まではパーを重ね、8番パー5でこの日初のバーディを奪う。続く9番パー4でも2メートルを沈め、首位の佐伯をとらえる。しかし、10番パー4でボギーをたたき、再び1打ビハインドとなる。

ターニングポイントは14番パー4だった。4メートルのバーディパットを沈めると、佐伯が1.5メートルのパーパットを外し、ついに単独首位に立った。そのまま逃げ切り、最終的に2打差をつけての優勝となったが、大会を通して大江を支えていたのは、得意のユーティリティ型アイアンだろう。「元々苦手でしたが、今のクラブにしてから、球が高く上がり、硬いグリーンでも気にすることなくボールを止められるようになりました」という。圧巻だったのは17番パー4だ。ティショットを右に曲げ、ボールがラフに沈んでいたが、ピンまで残り170ヤードあったところから、5番ユーティリティを選択。しっかりとグリーンを捉え、パーセーブした。

「これまでは賞金シードを意識しながらプレーしていましたが、この優勝でシード権はクリアできたので、今後はなるべく上位でプレーできるように頑張ります」と、笑顔を見せた大江。あこがれの宮里に肩を並べるまではいかないだろうが、その差を詰めることができたのは間違いない。(文・山西英希)

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