”前代未聞の事態”…スペイン女子代表、選手15名がチーム体制への不満と招集辞退を連盟に通達
2022年9月23日(金)17時50分 サッカーキング
RFEFの発表によると、15名の選手は、2015年から指揮を執るホルヘ・ビルダ監督はじめ代表のコーチングスタッフによって精神状態や健康面に問題が生じているとの内容を電子メールによって連盟に通達したという。詳細は明らかにされていないが、22日のスペイン紙『アス』は、15名の選手たちはビルダ監督はじめ代表スタッフの負傷者への対応や練習方法等に不満を抱いていた可能性が高いと伝えている。
15名の選手たちは今回の要求が受け入れられなければ、今後の代表招集を辞退する意向を示しているという。なお、RFEFは15名の選手の具体的な名前については現時点では明かしていない。
RFEFは今回の事態に関し「スペイン、そして世界の男女のサッカーの歴史において、前代未聞の事態だ」としたうえで、「代表監督およびコーチングスタッフの進退に関し疑問を呈することは、選手に与えられた権限の中に含まれていない」と発表。選手側の要求を拒否する意向を明らかにした。なお、招集辞退に関しては処分を課さないものの、当該選手が自らの過ちを認めて謝罪しない限りは二度と代表には招集しないとの方針も併せて発表している。
バルセロナ・フェメニ(バルセロナ女子チーム)が女子チャンピオンズリーグ(WCL)にて、9万人を超える観客を動員するなど、女子サッカーへの関心が高まりを見せる中で発生した今回の事態。果たしてどのような決着を迎えるのだろうか。今後の動向にも注目だ。