予選Q1で転倒を喫した中上貴晶「明日は追い上げるしかない。皆さんの声援で背中を押してもらって走り切りたい」/MotoGP第16戦日本GP予選

2022年9月24日(土)20時32分 AUTOSPORT web

 9月24日、2022年MotoGP第16戦日本GP MotoGPクラスの予選が栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は25番手となった。


 午前に行われたフリー走行2回目は朝から雨が降り、激しく水飛沫が上がるほどのフルウエットコンディションとなったが、通常通り45分間で行われた。中上はセッション後半にフロントにミディアム、リヤにソフトのレインタイヤを履いて計18周をこなし、1分56秒874を記録して17番手となった。


 予選前に予定されていたフリー走行3回目は、その前に行われていたMoto2クラスの予選Q2の際に雨足が強まったことから赤旗中断となり、その影響でキャンセルとなった。その後、予定されていたFP3がキャンセルになり、FP2を終えてそのまま予選に挑むことになった。


 MotoGPクラスの予選前には、またも激しく雨が降り始めたことから、約5分間のディレイで16時10分に予選Q2がスタートした。中上はフロントにミディアム、リヤにソフトのレインタイヤを履いてコースインをしたが、計測1週目で最終コーナーで転倒を喫している。その後は自力でピットに戻り、使用していたタイヤをそのままスペアマシンに付けて乗り換え、再度コースインをした。

中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第16戦日本GP


 しかし、中上はピットに戻る際にタイムロスをしてしまったことにより、十分なアタックが出来ず、1分58秒717の25番手で終えることとなり、明日は最後尾からのスタートとなる。中上は予選終了後に次のようにコメントしていた。


「午前は予報通りのウエットコンディションで、比較的ある程度走れてはいたので、FP3で予選に向けて調整しようと思っていたんですが、予選15分だけの走行になってしまい、コンディションもどういう状況かわからないままにすぐスタートし、計測1週目に転倒してしまったので、予定が狂ってしまいました」


 転倒した際はロースピードで、フロントが切れ込み始める感覚があり、バイクに挟まれないように対処できたと語っていた中上は、その転倒で怪我の悪化はなかったという。そんな中上は明日の決勝に向けて意気込みを語った。


「明日出ると決めているので、今日はセーブしておこうと思いました。今日は痛みとの戦いで、明日もそうなりそうではあるが、明日は薬の力を借りて、そしてファンの皆さんの声援で背中を押してもらって楽しみつつ走り切りたいですし、追い上げるしかないと思っています」

中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第16戦日本GP


「また明日はいい天気予報に変わってきてるので、もちろんウエットよりドライで攻めたレースをして、明日は日本人ライダーみんながいいレースをできればなと思っています」


 そして、中上は応援するファンに対しても次のようにコメントをしていた。「本当にいろんなコーナーで国旗や自分の旗を見るので、すごく嬉しい気持ちにもなりますし、その期待に応えたいっていうのが一番なので、明日はみんなの力を借りて、歯を食いしばって明日頑張りたいです」


 右手を負傷している中上だが、3年ぶりに戻ってきた母国GPで応援するファンの声援に応えるべく、明日は最後尾から追い上げのレースに挑む。明日の決勝は午後3時にスタートする。

中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第16戦日本GP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第16戦日本GP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第16戦日本GP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第16戦日本GP

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