53歳カズの偉業に世界も注目…伊紙「不滅のカズ」独誌「日本のベンジャミン・バトン」
2020年9月24日(木)6時33分 サッカーキング
カズは2007年12月1日の浦和レッズ戦以来、4680日ぶりにJ1の試合に出場。53歳6カ月28日で先発出場し、中山雅史(当時コンサドーレ札幌)が2012年に45歳2カ月1日で樹立していたJ1最年長出場記録を大幅に更新した。
50歳を越えても現役を続けるカズの偉業は、これまでも世界的に注目を集めており、今回もフランス紙『レキップ』、ブラジルメディア『グローボ』、香港メディア『香港01』など世界各地で伝えられた。FIFA(国際サッカー連盟)の公式TwitterもJリーグの最年長出場記録を更新したことを伝えつつ、「キング・カズ万歳!」とツイートして称えた。
カズがプレー経験のあるイタリアでは『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙が「不滅のカズ・ミウラ!」と題して記録更新を紹介。「彼はマルコ・ファン・バステン(元オランダ代表/55歳)より数年若く、ロベルト・バッジョ(元イタリア代表)、ポール・ガスコイン(元イングランド代表)、クラウディオ・カニーヒア(元アルゼンチン代表)と同い年だ。だが、引退した彼らとは違って、元ジェノアのカズヨシ・ミウラはJ1で今もピッチに立っている。ミウラは永遠にミウラだ」と伝えた。
ドイツ誌『デア・シュピーゲル』は、映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(年を取るごとに若返る男の人生を描いた物語)の主人公に例えて、「日本サッカー界のベンジャミン・バトン」とのタイトルで報道。「53歳のカズヨシ・ミウラがJ1に戻ってきた。1980年代、1990年代、2000年代、2010年代、2020年代の5つの年代において1部リーグでプレーした」と伝えた。
また、『デア・シュピーゲル』誌はカズと同様に先発したチームメイトにも注目。「ミウラにしてみればまだ若手だが、42歳のシュンスケ・ナカムラと39歳のダイスケ・マツイもスタメンに名を連ねた」と紹介している。