MotoGPアラゴンGP:未勝利続くヤマハ。ロッシ、「トップ10に入るために最大限の力が必要」と現状語る

2018年9月25日(火)18時45分 AUTOSPORT web

 モビスター・ヤマハ・MotoGPの苦戦が続いている。MotoGP第14戦アラゴンGPで、未勝利のレース数が23戦にまで積みあがった。


 モビスター・ヤマハ・MotoGPはアラゴンGPを迎える3週間前、モーターランド・アラゴンでプライベートテストを行っていた。レースウイークではそのデータを活かして進められたというが、初日をバレンティーノ・ロッシは総合9番手、マーべリック・ビニャーレスが総合10番手で終える。トップとの差はともに約1秒。


 初日のこの結果に、モビスター・ヤマハ・MotoGPのチーム監督、マッシモ・メレガリも「厳しい初日になった。3週間前よりもコースコンディションがよくなっているというのに、テストのときのようにいかない」と苦悩のコメントを漏らしている。


「問題なひとつではなく、実に多岐にわたっている。同時に、タイヤが問題をさらに大きくしているんだ」


 土曜の予選では、ロッシ、ビニャーレスともにQ1からのスタート。ビニャーレスはQ1でトップタイムをマークしQ2進出を果たしたが、ロッシは18番手タイムに終わった。なお、13番手タイムをマークしていたフランコ・モルビデリ(エストレージャ・ガルシア・0.0・マーク・VDS)が予選後にグリッド降格のペナルティを受けたため、ロッシは17番グリッドとなっている。


 ロッシは今季ワーストグリッドに沈んだ予選結果について、こう語る。


「今日は朝から厳しい日になってしまった。問題が出たときに改善しようとするのだけれど、それが悪くなってしまうことがあるんだ。不運にも、フリー走行3回目でクラッシュしてしまって、午後は特に厳しかったよ。充分なペースもなかったし、僕はとても遅かった」


「予選Q1ではちょっとした混乱があって、時間と大きくロスしてしまった。ペースを上げることも難しく、ピットのなかでできることは、僕たちの状況を大きく変えないように思える。多かれ少なかれ、問題は同じままだ」


 それでも、ロッシは決勝レースでトップ10圏内の8位でフィニッシュした。決勝レースまでに合わせてくるあたりはさすがだと言えるが、MotoGPトップチームであるモビスター・ヤマハ・MotoGPが表彰台争いに絡まずに終わっては、ロッシとってよろこべる結果ではないだろう。それは10位で終えたビニャーレスにしても同じことだ。


 ロッシは決勝日、バイクに対し大きく修正を施したという。それが功を奏したのか、決勝レース終盤は特にペースが安定し、後方から追い上げて8位に入ることができた。


 それでもロッシは言う。「ある部分では、昨日よりもよくなっている。しかし、別の部分では、僕たちの技術的状況は非常に厳しい。現状、僕たちはトップ10に入るために最大限の力でもって臨まなければならないんだ」


 モビスター・ヤマハ・MotoGPが長く暗いトンネルを抜けるのは、いつになるのだろうか。


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