AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25に出場のワールドクラスの選手たち
2024年9月25日(水)18時0分 FOOTBALL TRIBE

AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25(ACLE)が9月17日に開幕した(2025年5月4日決勝予定)。昨シーズンまでAFCチャンピオンズリーグ(ACL)と称していたアジアサッカー連盟が主催するクラブチームによる大陸選手権大会。レベルが年々上がっており、ワールドクラスの選手も参加している。
近年のサッカーシーンを反映してか、多くのスター選手がサウジアラビアのプロリーグからACLEに参戦するが、アジアの他のリーグでプレーする選手もいる。ここでは、今2024/25シーズンのACLEに出場する8人のワールドクラスの選手を紹介していきたい。

クリスティアーノ・ロナウド
- 国籍:ポルトガル
- 所属:アル・ナスル/サウジアラビア
- ポジション:FW
- 年齢:39
2024/25UEFAネーションズリーグでは第2節までに2ゴールを挙げ、衰え知らずの活躍をするサッカーシーンの英雄であり、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)を5度制したクリスティアーノ・ロナウド。数多くのトロフィーを掲げてきた彼も今2024/25シーズンは、念願のACLEのタイトルを新たに手に入れたいと考えていることは間違いないだろう。
昨2023/24シーズンのACLでロナウドは6ゴールを挙げアル・ナスルを準々決勝まで導いたが、最終的には優勝したアル・アイン(アラブ首長国連邦)に2戦合計4-4の末PK戦(1-3)で敗れた。今2024/25大会の開幕アル・ショルタ戦(9月16日1-1)を病気で欠場したが、今後の試合での復帰が期待されている。

ネイマール
- 国籍:ブラジル
- 所属:アル・ヒラル/サウジアラビア
- ポジション:FW
- 年齢:32
2023年にフランス1部のパリ・サンジェルマンを退団以降、ネイマールのプレーをほとんど見ていない気がする。彼のいないヨーロッパのシーンをかなり物足りないと感じるファンが多いかもしれないが、怪我さえ克服してくれれば、アジアのファンはまた見事なプレーを間近で楽しむことができるかもしれない。
2023/24シーズンのほとんどを負傷で欠場したネイマールだが、復帰が近づいていると噂されている。11月頃には試合に出場できる見込みで、チームが勝ち上がれば年が明けた2025年のノックアウトステージには万全の状態で臨むことが期待されている。ブラジルの至宝の完全復活が、アジア最高の舞台で訪れる可能性はかなり高いだろう。

ジョアン・カンセロ
- 国籍:ポルトガル
- 所属:アル・ヒラル/サウジアラビア
- ポジション:DF
- 年齢:30
依然として世界最高のサイドバックの1人であるジョアン・カンセロ。2022/23シーズン、イングランド1部マンチェスター・シティでCL優勝を逃したが、今シーズンはACLEのタイトル獲得のチャンスを期待されている。
ネイマールやMFセルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチも所属するアル・ヒラルは今大会の優勝候補の一角であり、サウジ・プロフェッショナルリーグでも第4節までは無傷の4連勝で首位を快走している。シティのジョゼップ・グアルディオラ監督も「彼の資質については1秒たりとも疑ったことはない」といわせるほどの実力の持ち主だ。

オスカル
- 国籍:ブラジル
- 所属:上海海港足球倶楽部/中国
- ポジション:MF
- 年齢:33
過去8年間中国スーパーリーグでプレーしている元ブラジル代表のオスカルほど、南米の選手でアジアの戦い方を熟知しているプレーヤーは他にいないかもしれない。年齢的にかつて世界的な名声を獲得していた時ほどの輝きはないかもしれないが、それでも今2024/25シーズンのACLEにおいて注目すべき選手の1人であることに変わりはない。
しかし、上海との契約は11月に切れると報じられており、ACLEでのオスカルの雄姿は2024年で見納めになる可能性が高いだろう。これまでにACLでは33試合に出場し19ゴールに絡む活躍をしているが、まだトロフィーを手にしたことはない。

リヤド・マフレズ
- 国籍:アルジェリア
- 所属:アル・アハリ/サウジアラビア
- ポジション:FW
- 年齢:33
アルジェリア代表の世界的なウインガーであるリヤド・マフレズ。イングランド1部レスター・シティ時代に元日本代表のFW岡崎慎司氏(2024年引退)と共闘したことで日本でもお馴染みの選手だ。CLで55試合に出場し36のゴールに関与した実績を誇っており、サウジリーグへの加入前にはマンチェスター・シティで数々の栄光を築きあげてきた。今2024/25シーズンはアジアで同様の活躍を目指している。
マフレズの加入もあってアル・アハリは昨2023/24シーズンにサウジリーグで3位に入り、2020/21シーズンのACL以来となる出場を果たした。未だ健在であろう魔法の左足から繰り出される数々のプレーに酔いしれてもらいたい。

ロベルト・フィルミーノ
- 国籍:ブラジル
- 所属:アル・アハリ/サウジアラビア
- ポジション:FW
- 年齢:32
フランス1部マルセイユに所属する日本代表FW南野拓実とリバプール時代(2015-2023)に共闘しており、日本でも知られた元ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノ。アル・アハリで10番を背負う彼も、アジアでの生活に慣れてきたことは間違いないであろう。
全盛期ほどのスピード感には欠けるものの、ワールドクラスのスキルとゴール前での嗅覚は未だ秀でている。今2024/25のサウジリーグでも第4節までに2ゴールをあげており、ACLEでの活躍に期待が高まっている。

サディオ・マネ
- 国籍:セネガル
- 所属:アル・ナスル/サウジアラビア
- ポジション:FW
- 年齢:32
リバプールで前出のフィルミーノとエジプト代表FWモハメド・サラーと黄金期を築き上げたサディオ・マネ。スピード感あふれるプレーと高い決定力が武器であるが、残念ながらリバプール時代(2016-2022)の面影が見られないのは疑いようのない事実となってきている。
昨2023/24シーズンのACLではプレーが思うようにいかず8試合で1ゴールにとどまったが、今2024/25シーズン、アル・ナスルがACLEのトロフィーを狙う上では、マネが好調を取り戻す必要があるだろう。問題となるのは度々問題を起こす怒りっぽい短気な性格かもしれない。チームメイトであるロナウドとの不仲も囁かれており、精神面での充実や落ち着きを取り戻せばACLE得点王も射程距離なのは間違いない実力者だ。

ホセル
- 国籍:スペイン
- 所属:アル・ガラファ/カタール
- ポジション:FW
- 年齢:34
近年の活躍を見れば、この遅咲きの苦労人であるホセルも間違いなくワールドクラスの選手といっても過言ではないだろう。彼が2023/24シーズンにレンタル移籍したレアル・マドリードでのCLとラ・リーガで果たした役割は、期待以上のものだったかもしれない。
特にCLでのバイエルン・ミュンヘンとの準決勝2ndレグ(5月8日2-1)で、敗戦濃厚なチームを救った88分からの軌跡的な2ゴールはサッカー史に残るものだ。同シーズンは、途中出場がほとんどながらもその高い得点能力を発揮して公式戦49試合17ゴール3アシストを記録し、ラ・リーガ制覇やCL優勝メンバーの一員となった。
まだ水に馴染めていないのか、今2024/25シーズンのカタールリーグとACLEでは7試合に出場して1得点1アシストと物足りないが、今後チームに馴染んでくれば、間違いなく大事な場面で結果を出すことが予想される。