スーパーフォーミュラ:ホンダ 2017第6戦SUGO レースレポート

2017年9月26日(火)13時21分 AUTOSPORT web

#15ピエール・ガスリー、3番グリッドから今季3勝目に挑む


全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦スポーツランドSUGO 予選


2017年09月23日(土)
天候:晴れ
コースコンディション:ドライ
気温:21℃(13時15分時点)
路面温度:22℃(13時15分時点)


 9月23日(土)、宮城県柴田郡村田町のスポーツランドSUGOにおいて、2017全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第6戦の予選が行われました。


 昨晩来の雨も止み、フリープラクティスと公式予選は秋の深まりを感じる曇り空の下で行われましたが、フリー走行の段階ではまだコースの一部が湿っていたため、各ドライバーは最新スペック・タイヤの感触を完全には掴みきれないまま公式予選を迎えることとなり、これが最終結果にも微妙な影響を与えました。

ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)


 午後1時15分から20分間にわたっておこなわれたQ1では、#65 ナレイン・カーティケヤン選手(TCS NAKAJIMA RACING)、#41 伊沢拓也選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、#10 塚越広大選手(REAL RACING)、#64 中嶋大祐選手(TCS NAKAJIMA RACING)の4名がトップ14に入り、Q2進出を決めました。


 続くQ2では#15 ガスリー選手が6番手に食い込み、Hondaドライバーとして唯一Q3進出の権利を手に入れました。


 トップ8のスターティンググリッドを決めるQ3で、#15 ガスリー選手はセッション終盤にスポーツランドSUGOのファステスト・ラップに迫る1分5秒080をマークし、この段階で全体のトップに立ちました。その後、ライバル陣営のふたりに先行されましたが、自己最高位となる3番グリッドを手に入れました。


 68周で繰り広げられる決勝レースは明日24日(日)の午後2時10分にスタートが切られる予定です。


選手/プロジェクトリーダーコメント


ピエール・ガスリー選手 #15 チーム無限


 Q1で初めてニュータイヤを装着したところ、それまでとマシンのバランスが大きく変わってしまったので、Q2、Q3と徐々にセッティングを変更していきました。
 
 最終的にマシンは今シーズン最高の状態に仕上がりました。Q3では持てる力をすべて発揮できましたが、結果的にライバル陣営のふたりに先行され、予選3位に終わりました。ただし、3番グリッドもいいポジションなので、明日が楽しみです。
 
 スポーツランドSUGOを走るのは今回が初めてだったので、事前にシミュレーターでトレーニングを積みました。ミスを犯す余地が残されていないチャレンジングなコースで、とてもエキサイティングです。
 
 決勝レースではスタートとレース戦略が鍵を握るので、オートポリスのときと同じように、いいスタートを決められるよう集中します。

塚越広大(REAL RACING)


佐伯昌浩 株式会社本田技術研究所 スーパーフォーミュラ プロジェクトリーダー


 雨上がりのため路面コンディションがわかりにくかったうえに、新しい仕様のタイヤを事前に試せなかったので、ドライバーにとっては難しい予選になったと思います。
 
 そうしたなか、ガスリー選手は1分間のアタック中にタイヤのパフォーマンスを最大限引き出し、3番グリッドを獲得しました。ポールポジションとは0.17秒の僅差だったので、エンジンのパフォーマンスはライバル陣営と互角と捉えています。
 
 決勝レースで好成績を収めればランキングトップで最終戦を迎えられる可能性も高いので、明日は優勝を目標にして全力で挑みます。


#15 ピエール・ガスリーが2位表彰台を獲得。
ポイントリーダーと0.5ポイント差で最終戦に臨む


全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦スポーツランドSUGO 決勝


2017年09月24日(日)
天候:晴れ
コースコンディション:ドライ
気温:26℃(14時10分時点)
路面温度:41℃(14時10分時点)


 9月24日(日)、宮城県柴田郡村田町のスポーツランドSUGOにおいて、2017全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第6戦の決勝が行われました。


 昨日とは打って変わって爽やかな秋晴れに恵まれた本日、東北地方で年に一度開催されるスーパーフォーミュラを観戦しようと、スポーツランドSUGOには朝から多くのファンが駆けつけました。

野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)


 午後2時10分、決勝レースのスタートが切られます。ここでポールポジションのドライバーが大きく出遅れたのとは対照的に、好スタートを決めた#15 ピエール・ガスリー選手(チーム無限)は2番手に浮上。その後はトップを走るライバルを追走しながら周回を重ねました。


 68周のレースの43周目に首位のドライバーがピットストップを行うと、#15 ガスリー選手はトップに浮上。58周目に#15 ガスリー選手自身がピットストップするまでレースをリードしました。


 ここで#15 ガスリー選手は一時5番手に後退しましたが、ピットストップを遅らせていたドライバーが給油作業を行うと2番手に返り咲きます。


 その後も#15 ガスリー選手はトップのドライバーを追走しましたが、惜しくも届かず、わずか0.243秒差で2位となりました。


 この結果、#15 ガスリー選手のドライバーズ・ポイントは通算33点となり、ランキングトップと0.5点差で10月21、22日に鈴鹿サーキットで開催されるシリーズ最終戦に挑むことになりました。


選手/プロジェクトリーダーコメント


ピエール・ガスリー選手 #15 チーム無限


 素晴らしいレースになりました。今日はスタートがいちばん大切になるとわかっていましたが、そのスタートをうまく決め、2番手に浮上できました。
 
 レース前半はタイヤのグリップが不十分で安定したペースで走るのが苦しい状況でしたが、その後はグリップが回復し、徐々にトップとの差を縮めていきます。
 
 最後は本当に僅差で、もしも最終ラップにオーバーテイクボタンが残っていれば逆転できたかもしれませんが、残念ながらそれまでに使い切っていました。
 
 このコースは前のクルマに接近して走るのが難しいことも、トップに立てなかった理由のひとつだと思います。これを除けば、レース戦略は良好で、ピットストップ作業も順調で、チームは素晴らしい仕事をしてくれました。
 
 トップと0.5ポイント差で臨む最終戦では最善を尽くし、今年の目標としていたタイトル獲得を目指します。

ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)


佐伯昌浩 株式会社本田技術研究所 スーパーフォーミュラ プロジェクトリーダー


 スタートダッシュを決めたガスリー選手が68周のレースを粘り強く戦い続けて2位表彰台を手に入れてくれました。とても手堅く、申し分のないレース戦略だったと思います。
 
 今日のレースでは、エンジンのパフォーマンスでも燃費でもライバルと同等だったと判断しています。無給油作戦を選択したドライバーのなかには、最後にガス欠になってフィニッシュできなかった者もいましたが、これはレース中のペースコントロールがうまくいかなかった結果だと捉えています。
 
 チャンピオンシップ争いは、トップと0.5ポイント差で最終戦に臨むことになりましたので、最終戦で勝ってタイトル獲得を狙います。

伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)


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