藤浪晋太郎のスタート地点が「アスレチックスでよかった」 上原浩治氏が見解「他のチームだったら切られてる可能性があった」

2023年9月26日(火)18時0分 ココカラネクスト

藤浪の覚醒はメジャー流の指導法の影響も大きかったようだ(C)Getty Images

 オリオールズの藤浪晋太郎は、地区優勝へ突き進む強豪の戦力としてブルペンを支えている。シーズン序盤は課題とされていた制球に苦しみ、先発から中継ぎに不本意ながらも転向。その後は持ち前のストレートで打者を制圧するシーンが多く見られ、オリオールズにトレードして以降も安定した投球を続けている。

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 先発をクビになった後に、移籍先で優勝争いを演じるなど、まさに天国と地獄を味わう濃厚なシーズンを送っている藤浪だが、元メジャーリーガーの目にはどう映っているのか。レッドソックス在籍時にワールドシリーズ制覇に貢献した上原浩治氏が、元巨人ヘッドコーチの岡崎郁氏のYouTubeチャンネル「アスリートアカデミア」に出演。藤浪の今シーズンを振り返った。

 上原氏は「アスレチックスでよかった。他のチームだったらもう切られている可能性もあった」とキッパリ。アスレチックスは現在48勝108敗、ア・リーグ全球団中最下位に沈んでいる。シーズン通して低迷しているチームに入れたからこそ、登板機会を与えられ、オリオールズの目に留まることができたと口にする。

 次に藤浪のポテンシャルについて「あれだけ手足が長くて腕もきちんと振れるんで、もってるものはすごいと思う」と絶賛。「細かいコントロールは正直、彼は無理だと思うんです。キャッチャーも真ん中しか構えてないんで、それで良いと思うんです」とストレートで押し切る今のスタイルを変える必要はないと話す。

 また、「日本だったらやっぱりコースにキッチリと(投げないといけないから)それが合わなかったんじゃないかな。今はすごい合ってると思います」とメジャーのほうが藤浪に向いていると解説する。そして、「藤浪っていう彼のちゃんとしたポジションを今確立しようとしていますね」と語った。

 上原氏同様にワールドシリーズに登板して胴上げ投手になる可能性は十分考えられる。ここ最近は失点が続いているが、失点を恐れずに大舞台のマウンドに立って、剛速球でメジャーの強打者を抑えてほしい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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