ロッテがCS進出争いで大ピンチ シーズン最終盤で佐々木朗希ら大量の体調不良者

2023年9月26日(火)13時3分 ココカラネクスト

佐々木朗ら主力の大量離脱は大きな痛手。ロッテはここから盛り返せるか(C)Getty Images

 ロッテがシーズン最終盤で大量の体調不良者を出してしまい、クライマックスシリーズ(CS)進出争いで苦境に立たされた。

 9月23日に藤岡裕大、山口航輝が「特例2023」で出場選手登録を抹消されると翌24日には当日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)に先発するはずだった佐々木朗希が発熱で登板を回避。澤村拓一、C・C・メルセデス、岡大海の3人とともに特例で登録を外れた。

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 離脱者はこれに留まらなかった。25日は主力の荻野貴司、安田尚憲の2人も特例が適用されて抹消。22日にも先んじて先発左腕の小島和哉が特例で登録を外れたが、熱が下がったとして25日に通常の10日間を経過することがなく再登録。同日のソフトバンク戦に先発登板した。

 一時は貯金が「13」もあったものの、25日のソフトバンク戦にも敗れ今季ワーストの6連敗。4月4日以来の4位転落となった。代わって3位に楽天が浮上した。リーグ優勝はオリックスが独走状態で飾り、これでCS進出争いはロッテ、ソフトバンクに、楽天を加えた3球団による大接戦の様相に。パ・リーグのレギュラーシーズン最終戦として10月9日にオリックス—ソフトバンク戦(京セラドーム大阪)、楽天—ロッテ戦(楽天モバイルパーク宮城)の2試合が組まれており、CS進出争いが決着するのもぎりぎりになる可能性がある。

 新型コロナウイルスがまん延し出した2020年にも同じように大量に離脱者を出した。同年10月6日に荻野、鳥谷敬(現在は引退)ら7人がコロナに感染し、濃厚接触者と特定された4人と合わせて計11人が特例で出場選手登録を抹消された。翌7日も岡が濃厚接触者に認定されて抹消された。

 その年はシーズン開幕が6月にずれ込み、通常よりも短い120試合制で実施。レギュラーシーズン終了は11月だったが、ロッテは二軍から若手を送り込むなどして、何とかリーグ2位でCS進出を果たすことができた。

 その年に投手コーチを務めていたのは現指揮官の吉井理人監督。佐々木朗はまだプロ1年目で基礎体力づくりに専念させ、二軍戦を含めて1度も実戦登板させなかった。育成プログラムを変えることなく、当時の現有戦力でレギュラーシーズンを乗り切ったといえる。

 プロ野球関係者は「佐々木朗希には早く復帰してもらいたいところだが、故障上がりであり、病み上がりにもなるため慎重な再調整が必要。ロッテは投手力が売りだが、大事な時期に体調不良で離脱したのは本当に痛い」と指摘。チームの調子自体も下降線をたどっており、絶体絶命のピンチを3年前のように全員野球で乗り切るしかない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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