日本一の投手コーチ佐藤義則氏が選んだ「歴代最強スライダー投手」は?1番は「ランクが違った」ヤクルトの右腕、並び立つもう一人は…

2022年9月27日(火)6時0分 ココカラネクスト

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 現役時代、阪急で最優秀投手をはじめ、最優秀中継ぎ投手、最多勝利、最多奪三振、ノーヒットノーラン達成など数多くのタイトルを獲得。引退後は阪神、日本ハム、楽天などで投手コーチを歴任し、ダルビッシュ有や、田中将大ら日本を代表する投手たちを育てあげ、野村克也氏や星野仙一氏に「日本一の投手コーチ」と称された佐藤義則氏が、歴代最強のスライダー投手ついて語った。

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 佐藤氏がまず名前を挙げたのは、現在はヤクルトで1軍の投手コーチを務める伊藤智仁氏だ。怪我に苦しむ時期も多かったが、「高速スライダー」を武器に1年目には防御率0.91の成績を残した右腕である。

「1番は伊藤智仁かな。俺も野村克也さんに褒められたことがあるけど、彼はランクの違った速いスライダーを投げていた。彼が凄いのは、真っすぐとスピードがあまり変わらないスライダーを投げられるところ。真っすぐと同じ軌道で来て、手元で曲がるから、打者は振ってしまう。一番理想的なスライダーだよね」と、伊藤氏のスライダーの凄みを分析した。

 また、佐藤氏は最強のスライダー投手として、元西武の郭泰源氏の名前も挙げた。“オリエント・エクスプレス”とも呼ばれた郭氏は台湾出身の投手で、1980年代の西武黄金期を先発ローテの一角として支えた。150キロ台中盤の剛速球と、高速スライダーでエース級の活躍を見せた。

 佐藤氏は「郭泰源もすごかったな。伊藤と同じように140キロ以上の球速がでる高速スライダーを投げていた。真っすぐと同じような振りで、真横に滑るようなスライダーを投げていたから、空振りを取れていたよね」と、郭氏のスライダーの特長も語った。

「日本一の投手コーチ」の目から見ても、伊藤智仁氏と郭泰源氏の高速で、真横に滑るように曲がるスライダーは別格だったようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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