ジャッジ、伝説打者マグワイアに迫る36号、37号連発! 28年ぶりのMLB記録に迫る快進撃は「好球必打」で生む

2023年9月28日(木)11時18分 ココカラネクスト

シーズンも佳境を迎え、ジャッジが止まらない。(C)Getty Images

 メジャーリーグのレギュラーシーズンもいよいよ終盤。ここにきて勢いを加速させているのが、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)だ。

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 現地9月27日に敵地で行われたブルージェイズ戦に「2番・ライト」で先発したジャッジは、36号と37号を連発。アメリカン・リーグの本塁打王争いでトップに君臨する大谷翔平(エンゼルス)と7本差となった。

 まず36号が飛び出したのは4回だ。チームが相手先発ホセ・ベリオスに3回までパーフェクトに抑えられていたなかで、先頭のDJ・ラメーヒューが四球で出塁。無死一塁の場面でバットが火を噴く。初球に投じられた外角への94.1マイル(約151.4キロ)のシンカーを捉えると、打球は112.3マイル(約180.7キロ)の弾丸ライナーで飛んでいき、左中間スタンドに着弾した。

 完全に封じられていた相手先発を打ち崩したジャッジの勢いはもう止まらない。2死一塁で回ってきた7回の打席では、相手2番手トレバー・リチャーズがカウント2-1から真ん中寄りに投じた82.2マイル(約132.2キロ)のチェンジアップを強振。ふたたび左中間方向に飛んだボールは瞬く間にスタンドに入った。

 チームの6-0での快勝劇に貢献したジャッジ。大谷との差は依然として離れており、残り試合数(4)を考えても本塁打王は現実的とは言い難い。それでもシーズン最終盤に入っての猛打は、昨季に62本塁打を放ったハイペースを彷彿とさせる。

 なによりも驚くべきは、歴史的な量産スピードだ。

 今季のジャッジは右足親湯の靭帯断裂による故障離脱もあって出場試合数はわずかに103しかない。だが、110試合未満での37号到達は、1995年のマーク・マグワイア(カーディナルス)が記録した104試合での39本塁打に迫る快記録。残り4試合で40号に到達すれば、110試合未満の出場選手による史上初の偉業だ。

 また、今季のジャッジは445打席で85四球を記録。全打席における四球率はメジャートップの19.1%となっている。それだけ勝負を避けられる場面が少なくない彼が本塁打を量産しているのは実に興味深い。いかに「好球必打」を貫いているかを証明する数字と言えよう。

 大谷との本数差は非現実的だ。それでもジャッジがどこまで本塁打を打つのか。怪物スラッガーから目が離せない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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