大谷翔平、54号で示す図抜けた勝負強さ 50-50誕生から得点圏で打率.923&OPS3.159の驚異 異次元の三冠王も現実味

2024年9月28日(土)11時39分 ココカラネクスト

どうにも止まらない大谷。(C)Getty Images

 米記者も唸る凄まじい一発が飛び出した。

 現地時間9月27日に敵地で行われているロッキーズ戦にドジャースの大谷翔平は「1番・DH」で先発出場。6回無死二、三塁の第4打席に54号本塁打を放った。これで「54-57」を達成した。

【動画】ライトへの豪快な一発!大谷翔平が54号本塁打を放つシーン

 打った瞬間に敵地ながら球場も熱狂の坩堝と化した。

 第2、第3打席と2本の単打で出塁していた大谷は、チームが6-2とリードした6回無死二、三塁の第4打席の絶好機で相手右腕アンソニー・モリーナと対峙。フルカウントからの6球目、真ん中高めに甘く入った86.5マイル(約139.2キロ)のチェンジアップを強振。高々と舞い上がった打球は、あっという間に右翼の2階席に突き刺さった。

 この日の大谷は第2打席に出塁した際に今季57個目の盗塁を成功。2001年にイチローがマークした56盗塁を超える日本選手のシーズン最多記録を更新し、またひとつマイルストーンを打ち立てた。その反響が冷めやらぬ中での衝撃弾に米球界もふたたび騒然となっている。

 驚くべきは、圧倒的な勝負強さだ。史上初の「50-50」を達成した9月19日(現地時間)のマーリンズ戦以降の得点圏打率は驚異の.923(13打数12安打)。さらに5本塁打、19打点、長打率2.231、OPS3.159とまさに異次元のスタッツを残している。その凄まじさはドジャースの専門サイト『Dodgers Nation』のノア・カムラス記者も自身のXで「どうしてこんなことが可能なんだ」と愕然とするほどだ。

 無論、ライバルは大谷に打たれないために策を講じている。だが、打ち出の小槌のように得点機で長打を連発する現状は圧巻の一語だ。誰もが理想とする「好球必打」を高い次元で実践できている証と言えよう。

 すでに打撃二冠王に君臨する大谷は、唯一、ルイス・アラエス(パドレス)の後塵に拝している打率も.308と向上。現時点でトップと5厘差にまで迫り、前代未聞の三冠王すらも射程圏内としている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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