鎌田大地、2戦連続出番なしの理由とは? ラツィオのサッリ監督が説明…今後への期待も明かす

2023年9月28日(木)12時18分 サッカーキング

サッリ監督(右)が鎌田大地(左)の起用法に言及 [写真]=Getty Images

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 ラツィオを率いるマウリツィオ・サッリ監督が、日本代表MF鎌田大地の起用法について語った。27日、『スカイ・イタリア』が同監督のコメントを伝えている。

 セリエA第6節が27日に行われ、ラツィオはホームにトリノを迎えた。試合はスコアレスで迎えた後半、56分に元ブラジル代表FWフェリペ・アンデルソンとのワンツーで右サイドを破った元イタリア代表DFマヌエル・ラッザリからのクロスボールを、ゴール前で待ち受けていたウルグアイ代表MFマティアス・ベシーノが右足で合わせ、ラツィオが先手を取る。75分には敵陣左サイドでの細かいパスワークからイタリア代表FWマッティア・ザッカーニがボックス左のスペースへ侵入。右足でGKとの1対1を制した。試合はこのままタイムアップを迎え、ラツィオは今季初のクリーンシートを達成しただけでなく、ホームゲームでの初勝利を記録。一方で鎌田は2試合連続で出番なしとなっていた。
 
 ラツィオではセリエA開幕から第4節ユヴェントス戦(●1−3)まで、アンカーに元イタリア代表MFダニーロ・カタルディが入り、インサイドハーフで元スペイン代表MFルイス・アルベルトと鎌田がコンビを組む布陣が続いていた。今月19日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・グループE第1節アトレティコ・マドリード戦(1−1)ではベシーノがアンカーで起用され、L・アルベルト、鎌田とともに先発出場。23日に行われた前節のモンツァ戦(1−1)ではアンカーにカタルディ、インサイドハーフがL・アルベルトとフランス代表MFマテオ・ゲンドゥージという布陣に。今節は今季初先発となったU−21イタリア代表MFニコロ・ロヴェッラをアンカーに置き、インサイドハーフにL・アルベルトとベシーノのコンビを並べていた。

 試合後、サッリ監督は中盤を構成する3選手の人選に言及。ユヴェントス戦を機にL・アルベルトを除く2名の入れ替えが行われているが、サッリ監督はトリノとの一戦でロヴェッラとベシーノを起用した意図についてこう語っている。

「ベシーノは攻撃時、積極的にペナルティエリア内に侵入していける選手だ。もちろん鎌田にもそのような特徴はある。一方、鎌田はベシーノと比較するとフィジカル面で優位性があるわけではない。今日はチームによりフィジカル面での強さを与えてくれる中盤を欲しており、その結果としてベシーノを起用した。もっとも、チームが今日のような姿勢を貫けるのであれば、誰がプレーしようともチームから堅固さは失われなかったとは思っているがね」

「ベシーノのパフォーマンスには満足しているし、ロヴェッラもハイレベルなプレーを見せてくれた。彼(ロヴェッラ)は正しいコンディションを見つけつつあり、私たちはその成長を目の当たりにできている」

 一方、2試合連続で出場機会が訪れなかった鎌田については「彼は今季ほとんどの時間プレーしているし、前節のモンツァ戦ではひざを痛めていたこともあって出場が見送られた。恐らく、新加入選手の中で最もチームに適応しているのは鎌田だろう」と話し、コンディション面が影響していたことを告白。昨季までL・アルベルトとコンビを組んでいたセルビア代表MFセルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチのアル・ヒラル移籍によって、同選手の後釜として鎌田に大きな期待が寄せられる中、今後の起用法についても語っている。

「鎌田とルイス・アルベルトのコンビが今後も継続していくのかどうかは、現時点で不透明だ。アトレティコ戦では鎌田とルイスがコンビを組み、アンカーにはベシーノを起用して、良い試合ができたと思う。一方で、中盤でサポートしていく役割は簡単に務まるものではない。今後もその様子を見ていく必要がある。ルイスとミリンコヴィッチでできていたことなのだから、徐々に彼ら(鎌田とL・アルベルト)でもできるようになっていくはずだ」

サッカーキング

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