オーストラリア・スーパーカーの有力チームがロックバンド『KISS』とコラボした新カラー発表

2019年10月1日(火)12時33分 AUTOSPORT web

 VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーに、実力者デビッド・レイノルズとルーキー、アントン・デ・パスカーレの2台体制で参戦するエレバス・モータースポーツが、2019年最終2戦の”エンデューロ・カップ”戦、ゴールド・コースト600とニューキャッスル500に向け、世界的ロックバンドの『KISS』とコラボレーション。ロックなカラーリングを採用したホールデン・コモドアZBを走らせるとアナウンスした。


 ホールデン陣営の有力チームであるエレバスは、2017年のバサースト1000勝者であり、シリーズ通算7勝を記録するレイノルズと、今季はフォード陣営の新兵器であるマスタングが席巻する展開にありながら、複数のトップ10フィニッシュをマークして輝きを見せたパスカーレを擁して2019年シーズンを戦ってきた。


 そんなチームのコモドアZBは、11月開催の最終戦ニューキャッスル500の土曜夜に『End of the Road』ツアーの一環として、VASCとジョイントでオーストラリア公演を開催する『KISS』とコラボし、主要スポンサーである“Penrite(ペンライト)”のロゴに代わり、世界的な名声を博す老舗ロックバンドのロゴを掲げて戦うことになった。


「KISSは音楽史上最大のバンドのひとつであり、世界的な名声を持つ彼らを象徴するカラーリングでレースする機会を得ることができ、とてつもなく光栄に思っている」と語ったエースのレイノルズ。


「バンドには世界中に何百万人ものファンと、有名な“KISS Army(キッスアーミー)”がいる。そんなカラーリングのマシンで戦えるのは本物の特権と言えるだろうね。彼らの大ヒット曲をラジオで聴けば、いつだってテンションが上がるものさ。音楽とマシンのサウンドで彼らを揺るがし、KISSファンにダブルの祝福を届けたいね」


 バンドの共同創設者である世界的ベーシストのジーン・シモンズも、スーパーカーのラウンドに参加できることにワクワクしており、2台のマシンがフィーチャーされることを光栄に思う、と語った。


「我々も、ペンライト・レーシングの良き仲間と一緒になって、1台ではなく2台のKISSスーパーカーを解き放つことができて興奮している。オーストラリア・スーパーカーの素晴らしさはよく知っているし、その一部になれて本当に光栄なんだ」


「ファンのみんなが”KISSスーパーカー”を目撃する瞬間が、今から待ちきれない。みんなも早くサーキットに駆けつけ、彼らに声援を送って欲しい。そしてニューキャッスル500の土曜には、我々がサーキットを”ロック”する。エンジンサウンドと演奏のラウドな饗宴を楽しみにしていてくれ」

ノリノリでフォトシューティングに臨んだデビッド・レイノルズ(左)とアントン・デ・パスカーレ
ボディサイドの”Penrite”ロゴは維持するも、クォーターパネルにはバンドメンバーが大きく描かれている
ボンネットにはおなじみのロゴが鎮座。最終戦の前夜祭で開催されるツアー名も入れられている


 一方、長年チームのパートナーとしてともに戦ってきた、ペンライトのコーポレートパートナーシップマネージャー兼モータースポーツディレクターであるジャロッド・ハーディングは、KISSのバンドロゴとそのモチーフにマシンの主要スペース大半を譲ったにも関わらず、このユニークな機会を喜んでいる、と語った。


「世界最大のロックバンドと提携するというアイデアが最初に提示されたとき、我々はそのチャンスに飛びつき、それを実現するために文字どおり”天国と地獄”を行ったり来たりするほど、ハードに働いたよ」と、笑顔で振り返ったハーディング。


「KISSは世界中に大規模なファンを抱え、その大半は我々の顧客層ともリンクする。オーストラリアのファミリー企業の規模感がこの(施策実現に向けた)柔軟性を支えたとも言えるし、ペンライト・ファミリーにふたりのKISSファンがいたことも役に立った(笑)。トラック内外で多くの仕掛けがあるので、我々の”打ち上げ花火”に注目していて欲しい」


 また、ホールデン陣営のファクトリーチームであるトリプルエイト・レースエンジニアリングは、そのエンデューロ・カップ開幕戦となるバサースト1000に向け、シリーズ恒例の”レトロ・リベリー”を披露。普段のレッドブル・レーシング・オーストラリアとは異なり、V8スーパーカーの英雄として知られるピーター・ブルックとコリン・ボンドが1971年にドライブした白、赤、黒のカラーを採用した。


 GMデザイン・オーストラリアのエクステリア・マネージャーを務めるピーター・ヒューズは、今回担当したこの新カラーについて「多くのバリエーションを試したが、1971年HDTのカラーリングは、完璧なインスピレーションになった」と、仕上がりに自信を見せた。


「ルーフの水平基調となるストライプは、紛れもなくシリーズやホールデンのヘリテイジを表現するもので、1971年当時に行ったように、この発表会は山頂で実施するべきだったね」と、冗談を交えたヒューズ。


「ホールデンのファクトリーチームが築いてきた歴史と、バサーストで戦った過去と現在の英雄的ドライバーたちを称えるのに、素晴らしい方法だったと思っているよ」


 チームの2台のマシンともに採用される”レトロ・リベリー”仕様だが、そのマシンをドライブするジェイミー・ウインカップのコドライバーには、昨季フルタイムから退いたばかりのクレイグ・ラウンズがジョイント。そしてSVGことシェーン-ヴァン・ギズバーゲンの僚友には、今季TCRオーストラリアでも2勝を挙げ”勝負勘”を磨いてきたガース・タンダーがタッグを組むことになっている。


 このマウント・パノラマでのシリーズ随一の名物レースは10月11〜13日に開催され、続く耐久カップ第2戦、サンダウンでのゴールド・コースト600は10月25〜27日、そして最終戦ニューキャッスル500は約1カ月後の11月24〜26日に争われる。

耐久カップのペアは、レイノルズ(左)がルーク・ヨールデン。パスカーレが同国のTCR初王者に輝いたウィル・ブラウンとなっている
バサースト1000に向け、シリーズ恒例の”レトロ・リベリー”を披露したトリプルエイト
「ホールデンのモータースポーツ活動50周年を祝う記念の年に、再びジェイミーと組めて記憶に残るイベントになるだろう」とクレイグ・ラウンズ(右)


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