サッカー界の希少種“ワン・クラブ・マン”になり得る選手たち

2018年10月1日(月)18時35分 サッカーキング

一つのクラブでプレーを続ける選手たち [写真]=Getty Images

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 バルセロナは9月27日、スペイン代表MFセルヒオ・ブスケツと2023年までの新契約を締結することで合意したと発表した。契約破棄金は2億ユーロ(約264億円)から5億ユーロ(約660億円)へ引き上げられるという。

 ブスケツは1988年生まれの30歳。バルセロナの下部組織出身で、新契約を全うすると35歳までプレーすることになる。移籍が活発化する欧州サッカー界において希少種となった、プロキャリアのすべてを一つのクラブに捧げる“ワン・クラブ・マン”になる可能性が一段と高まっている。そんなブスケツ同様、“生涯一クラブ”を貫く可能性のある選手たちを紹介する。

■リオネル・メッシ(バルセロナ/FW)

トップチーム在籍:15年目
生年月日:1987年6月24日(31歳)
現行契約満了:2021年6月

13歳からバルセロナに所属するメッシは、2017年11月に2021年までの契約延長にサイン。現行契約を全うすると、34歳までプレーすることになる。本人は「ニューウェルスで引退したい」と口にし、バルサ加入前に所属していたアルゼンチンの地元クラブに錦を飾ることを一つの夢として描いているようだが、クラブは“終身契約”の提示を検討中だという。

■ダニエレ・デ・ロッシ(ローマ/MF)

トップチーム在籍:18年目
生年月日:1983年7月24日(35歳)
現行契約満了:2019年6月

“ローマっ子”のデ・ロッシは、2001年10月のCLアンデルレヒト戦でトップチームデビューを果たして以来、レアル・マドリードやミラン、チェルシーといったビッグクラブからの誘いを断り続け、ジャッロロッソ(黄と赤の意。クラブの愛称)のユニホームを着続けてきた。ただし、現行契約は今シーズン限りで満了する。現クラブ幹部のフランチェスコ・トッティ氏のように“生涯ローマ”を貫けるのか。その去就に注目が集まる。

■イゴール・アキンフェエフ(CSKAモスクワ/GK)

トップチーム在籍:18年目
生年月日:1986年4月8日(32歳)
現行契約満了:2022年6月

2003年に当時16歳でトップチームデビューを果たして以降、CSKAモスクワとロシア代表のゴールマウスを守り続けているアキンフェエフ。クラブでは公式戦600試合出場が迫り、代表では今夏に現役を引退したセルゲイ・イグナシェヴィッチ氏が持つ歴代最多キャップ(127試合)の更新まであと「20」を切った。今年8月には、2022年までの新契約を締結。GKはフィールドプレーヤーに比べて息の長いポジションであるため、どこまで記録を伸ばすのか楽しみだ。

■ブルーノ・ソリアーノ(ビジャレアル/MF)

トップチーム在籍:13年目
生年月日:1984年6月12日(34歳)
現行契約満了:2020年6月

ビジャレアル近くの街で生まれ育ったブルーノは、2006年7月のトップデビュー以来、公式戦400試合以上に出場。元スペイン代表MFマルコス・セナ氏を上回って、クラブ歴代最多出場記録を保持する。足の負傷で長期離脱が続いているが、今もチームキャプテンを務めており、ファンは“レジェンド”の復帰を待ちわびている。

※10月1日19:55 ブルーノ・ソリアーノ選手の写真に間違いがあったため、訂正しました。

■マーク・ノーブル(ウェストハム/MF)

トップチーム在籍:15年目
生年月日:1987年5月8日(31歳)
現行契約満了:2020年6月

ノーブルは、ハル・シティーとイプスウィッチへのローン歴があるものの、2000年にウェストハムの下部組織に加入して以降、クラブ一筋を貫いてきた。2011−12シーズンには、2部へ降格したチームで1試合の欠場を除く公式戦49試合に出場。1年でのプレミアリーグ復帰に貢献した。“男気”あふれるキャプテンは、サポーターの真のアイドルである。

■ロイク・ペラン(サンテティエンヌ/DF)

トップチーム在籍:16年目
生年月日:1985年8月7日(33歳)
現行契約満了:2020年6月

1997年に地元サンテティエンヌの下部組織に入団。2003年にトップチームデビューを果たすと、2007年からキャプテンマークを巻いている。もともとは攻撃的な選手だったが、2010−11シーズンにはセンターハーフに、そして2012−13シーズンからはセンターバックにコンバートされると、その度に素晴らしいパフォーマンスを見せてきた。出場歴こそないものの、ディディエ・デシャン体制のフランス代表にも招集されたことがある。

■クリストス・ポヤジス(エスニコス・アフナス/MF)

トップチーム在籍:24年目
生年月日:1978年4月12日(40歳)
現行契約満了:不明

キプロス2部リーグのエスニコス・アフナスに在籍するポヤジスは、世界で最も長く一クラブに在籍する現役のプロ選手とされる。1978年生まれの40歳で、キプロス出身。1995年にデビューを飾って以降、今季で24年目となるシーズンを迎えている。ただし、過去数シーズンは年間数試合の出場にとどまっており、最後にピッチに立ったのは昨年11月4日のこと。今年に入ってからはまだプレー機会がない。

(記事/Footmedia)

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