初ポール獲得もスプリントはトップ快走中の転倒。1日で天国と地獄を味わったアコスタ「この辛さを成長の糧に」/第16戦日本GP
2024年10月5日(土)19時40分 AUTOSPORT web

10月5日、MotoGP第16戦日本GPの予選とスプリントレースが行われ、ペドロ・アコスタ(レッドブルGASGASテック3)が、コースレコードを更新し史上3番目の若さで最高峰クラス初ポールポジションを獲得した。
ポールポジションから挑んだスプリントレースでも、レースの大半をリードしたが、残り4周の7コーナーでまさかの転倒。今日一日で天国と地獄を味わったアコスタは、スプリントレースを自分のミスだと振り返る。
「僕の愚かなミスだった。ラインから少し外れたのと、少し倒し過ぎてしまったのが原因だよ。個人的なミスだし、言い訳はできない」
「セクター3では無理をせず流していたんだ。セクター1、2、4ではすごく気持ち良く走れているけれど、セクター3だけはMoto2の時から苦手なんだ。MotoGPクラスでも、そこまで大きくは遅れているわけではないないけれど、毎周0.15秒は失っていた」
「転倒は突然だった。特にその前に変化があったわけではなく、すべてがスムーズだったんだ。プッシュはしていたけれど、コントロールできないほどではなかった。ただミスをしただけさ」
「転倒してしまったけれど、今日は競争力があった。良いこともそうでないことも受け止めなければならない。僕は速かったし、このスプリントレースは今まででいちばん良いレースだったよ」
シーズン序盤からMotoGPのトップライダーたちと渡り合い注目を浴びたアコスタ。第2戦ポルトガルGPで3位初表彰台、続くアメリカズGPで2位を獲得したが、シーズン中盤は表彰台に上がることができず苦しんでいた。しかし、アラゴンで3位表彰台、前戦インドネシアでは2位を獲得し日本GPへと乗り込んできた。アコスタは、シーズン終盤に突入しチームの進化を感じているようだ。
「いかにKTMが進化しているのかもわかった。ここ数戦、僕たちはとても強くなっている。レースによって近づいたり離れたりはあるけれど、僕たちはトップ4、5で戦うことができているよ」
「Moto2時代、2022年のル・マンでトップ走行中にクラッシュした時はもっと辛かった。でも、このクラッシュのおかげで、僕はこのチャンピオンシップの中で本当に成長することができたことを覚えている」
「辛いけれど、今回の転倒に対してもそう思えるようになるといいな。今年はル・マンでもカタルーニャでも転倒したけれど、今回のようなトップ走行中の転倒ではなかった。でも、すべてのネガティブなことや痛みをポジティブなものにつなげたいと思うよ」
再びポールポジションから挑む日本GP決勝レース。注目のルーキーは今日のクラッシュを糧に輝きを放つことができるだろうか?
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