M.マルケス、脅威の1分42秒868は幻に。アコスタがレコード更新のMotoGP初ポール獲得/第16戦日本GP

2024年10月5日(土)12時1分 AUTOSPORT web

 10月5日、2024MotoGP第16戦日本GP 予選が栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われ、ペドロ・アコスタ(レッドブルGASGASテック3)がオールタイムラップ・レコードを更新して見事ポールポジションを獲得した。


 予選日を迎えたもてぎも、初日と同様に朝から分厚い雲が上空を覆っていた。加えて夜に降った雨の影響で路面が濡れている状況だったが、Moto3とMoto2のセッションが進むにつれて次第にレコードライン上は回復。10時10分から始まったMotoGPクラスのフリー走行2回目はドライコンディションでスタートした。


 開始と同時に各車続々とコースインし、序盤からライブタイミング上の順位が目まぐるしく入れ替わる。まずはフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)がトップに立つと、続くジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)がそれを上回る。ジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)も、2番手につける状況だ。


 中盤頃にはコスタ、マルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)がトップタイムを更新。ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)もさらに上回り、1分45秒158で首位に立ったが、終盤にはコースオフする様子も見られた。


 さらにヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)の転倒なども相次ぐなか、バニャイアが3回連続でのアタックで1分44秒586まで縮めてトップで終えている。2番手はアコスタ、3番手はマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)が続き、上位4台が1分44秒台に入れる結果となった。


 迎えた予選Q1は10時50分に開始された。FP2で好調さを見せたミラーが1分44秒296でトップに立つと、ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・レーシング)、ザルコが続き各車1度目のアタックを終える。この時点で、予選日から特別ヘルメットで臨んでいる中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)は、1分46秒217とタイムを出せていない状況だった。


 終盤には、フランコ・モルビデリ(プリマ・プラマック・レーシング)が1分43秒746でトップタイムを更新。2番手にはファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)が0.259秒差で続いた。以降はタイムを更新するライダーが現れず、ふたりの予選Q2進出はこの時点で確実なものとなった。


 続く予選Q2開始を前に、もてぎ上空からは小雨が落ち始め、コースイン早々にはレッドクロスも振られる状況だった。全車スリックタイヤでコースへと入っていくが、フロントにハード、リヤにソフトを選択するライダーがほとんどだったが、マルティンのみフロントにミディアムを選択していた。


 序盤はマルク・マルケスが1分44秒136でトップタイムをマークするが、残り10分ほどでアコスタが1分43秒758で首位に。すると、それを皮切りに上位勢は1分43秒台へと突入させ、バニャイアがアコスタを0.494秒上回る。それと同時にマルク・マルケスがオールタイムラップ・レコードを更新する脅威の1分42秒868を叩き出し、観客を沸かせた。


 しかし、4コーナーでトラックリミット違反があったとして、マルク・マルケスのタイムは惜しくも抹消に。そのため、1分43秒018で2番手につけていたアコスタがポールポジション獲得となった。なお、彼のタイムも2023年にマルティンがマークした1分43秒198を0.180秒上回っており、新たなオールタイムラップ・レコードを樹立させた。


 また、MotoGPクラス初のポールポジションを獲得したアコスタは、予選後のインタビューで「とてもいい気分だよ。ここ4、5戦のすべての戦闘力を上まとめ上げて、目標に近づいているからね。午後はしっかりと戦えるよ」とコメントした。


 2番手にはバニャイア、3番手にはビニャーレスが続き、初日最速のビンダーは5番手、マルク・マルケスは最終的に9番手となった。また、マルティンは終盤に9コーナーで痛恨の転倒を喫し、11番手と後方からのスタートとなる。


 Q2進出を果たしたクアルタラロは12番手で、日本勢最上位の位置からスプリントおよび決勝に臨む。ホンダ勢最上位は16番手のザルコだ。17番手にはミル、19番手にアレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)、20番手にルカ・マリーニ(レプソル・ホンダ・チーム)が続いた。中上は21番手となっている。


 また、前戦インドネシアGPで右手首の骨折負傷したミゲール・オリベイラの代役として参戦しているロレンツォ・サバドーリ(トラックハウス・レーシング)は22番手。今回ワイルドカード参戦しているレミー・ガードナー(ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム)は23番手となっている。


 これでスプリントおよび決勝グリッドが確定した。この後、MotoGPクラスのスプリントレースは15時に幕開けとなる。


投稿 M.マルケス、脅威の1分42秒868は幻に。アコスタがレコード更新のMotoGP初ポール獲得/第16戦日本GPautosport webに最初に表示されました。

AUTOSPORT web

「レコード」をもっと詳しく

「レコード」のニュース

「レコード」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ