広島・中村祐 887日ぶり白星 記念球「誰にあげるか迷う」 たくさんの人に感謝

10月5日(月)5時48分 スポーツニッポン

<ヤ・広(17)>ヤクルト打線を封じる広島・中村祐 (撮影・白鳥 佳樹)

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 ◇セ・リーグ 広島6−4ヤクルト(2020年10月4日 神宮)

 広島・中村祐太投手(25)は4日のヤクルト戦で5回1失点に抑えて、2018年5月1日の巨人戦以来、887日ぶりの白星を挙げた。17年に5勝するも、昨季は2試合登板に終わるなど成績は下降線をたどっていた。3試合目の先発で今季初勝利をかなえて、8月21〜23日の巨人戦以来となる今季2度目の同一カード3連勝に導いた。

 消極的な中村祐は、もういない。2—1の4回無死一、二塁。西田、エスコバーをいずれもスライダーで空振り三振にするも、重盗で2死二、三塁とされた。一塁が空いている状況で、次打者は投手の吉田喜。それでも、ベンチの選択は、8番・山崎との勝負だった。「1点取られても、まだ同点という気持ちでミットめがけて腕を振った」。2ストライクからの直球で3者連続三振。耐えしのいだ5回1失点は、887日ぶりの白星となって報われた。

 神宮の悪夢を消し去るための登板だった。今季初登板だった9月20日のヤクルト戦で、初回先頭から3者連続で被弾し、前回同27日のDeNA戦でも2試合連続で先頭打者アーチを浴びた。この日は、初回先頭の田代の三塁線ライナーを堂林が頭から飛び込んでの好捕で救ってくれた。

 「先頭打者をバリバリ意識した。そこを抑えて乗っていけたと思う。正直あまり調子は良くなかったけど、会沢さんのリードに引っ張っていただいた」

 17年に5勝したのが自己最多。昨季は2試合登板に終わり、今季は先発不足にもかかわらず、9月まで昇格できなかった。「投球が楽しくない時期もあった。自分で“もうダメか…”とも思った」。自他ともに認めるネガティブ思考を払しょくしようと、過去には、巨人・菅野や楽天・則本昂らの映像を見続けたこともある。結局は、自分自身を変えるしかないと気付いた。「自分でネガティブになって苦しくなるなら、ポジティブにいこうと思った」。これまでの2試合は、いずれも2回以降は無失点。切り替えを覚えたのだ。

 以前に読破した球団OB・黒田博樹氏の著書には「苦しみなくして栄光なし」と書かれていた。3勝した18年以来の白星。記念球は「誰かにあげようと思っているけど、悩んでいる」と言う。感謝を伝えたい人は、絞り切れないほどにいる。(河合 洋介)

スポーツニッポン

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