再び暗黒期に? 阪神・金本監督は最下位でも留任するのか

10月7日(日)16時0分 NEWSポストセブン

フロントは来季も続投の方針を示しているが(写真:時事通信フォト)

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 巨人・高橋由伸監督の電撃辞任で、阪神・金本知憲監督の去就が注目されている。10月4日に阪神・谷本修球団本部長は続投の方針を示したが、巨人の山口寿一オーナーも9月12日には高橋監督の来季続投を示唆していただけに、阪神が最下位に沈めば金本監督の状況が急転直下する可能性もある。


 2人の監督は同じ2016年に就任し、現役時代と同じ背番号を付け、人気球団を指揮してきた。


 高橋監督は「チームの勝敗の責任は監督が背負うもの」「(3年間で)優勝争いにも加われなかった」ことを辞任理由に挙げた。巨人はクライマックスシリーズ進出の可能性を残しているが、阪神はBクラスが確定。金本監督は3年で1度しかAクラスになっていない。野球担当記者が話す。


「金本監督は昨年、新たに3年契約を結んだ。フロントは『腰を据えて若手育成に励んで、常勝チームを作ってほしい』という意向だった。金本監督なら人気もあるし、目先の勝利にこだわらなくても、ファンが騒がないだろうと予測したのではないか」(以下、「」内同)


 しかし、最下位となれば話は別だろう。過去の監督を見れば、1978年に球団史上初の最下位に沈んだ後藤次男氏、1987年に球団2度目の最下位になった吉田義男氏は解任された。それ以降も1996年の藤田平氏、1998年の吉田義男氏、2001年の野村克也氏らが、チームが最下位に沈むと同時に、監督の座を追われている。


「2001年の野村監督は沙知代夫人の脱税事件がなければ続投方針ではありました。最下位になったものの、監督を続けたのは1988年の村山実氏、1990年、1991年の中村勝広氏の3例だけです。村山氏は1989年5位に終わると2年で退任。中村氏は1995年のシーズン途中で休養になりました。1987年から2002年まではAクラスが1992年の一度だけという暗黒時代だった。最下位だからといって、毎年監督を変えるわけにもいかない。2人は特例だったとも言えます」



 人気球団である阪神は、ファンの声を他球団以上に気にする体質がある。2011年には 、4位に終わった真弓明信監督の采配がファンから痛烈に批判され、新たに結んだ2年契約の1年目ながら解任された。2012年に就任した和田豊監督は4年でAクラス3度という成績を残しながら、金本知憲監督に代わった。


「2リーグ分裂以降、阪神を3年連続Aクラスに導いた監督は松木謙治郎氏、藤村富美男氏(1955年はシーズン途中に就任)、藤本定義氏、岡田彰布氏、和田豊氏の5人しかいない。それなのに、ファンの和田監督への風当たりは強かった。それと比べれば、現在のチーム成績の割に、金本監督への批判は少ないほうではないでしょうか」


 フロントはファンの声に左右されず、1人の監督に任せることで長期的な展望を描こうとしている。だが、肝心の若手も思うように育っていないのが現状だ。社会人経由で2年目の糸原健斗がレギュラーに定着したくらい。大卒2年目の大山悠輔は出場機会を与えられているものの期待されるほどの活躍はできていない。東京六大学の通算安打記録を持ち、1年目の2016年にはオールスターにも出場した高山俊、昨年20本塁打を放った中谷将大は伸び悩んでいる。巨人に、22歳の岡本和真という4番打者が誕生したのと対照的だ。


「既定路線で続投した場合、元中日の和田一浩氏を招聘する以外、コーチ陣は1軍と2軍の入れ替えを行なうだけで済まそうとしている。成績が付いてこないのに、これでは単なる独裁政権ですよ。大半のコーチ陣の留任が現実になれば、1990年代の暗黒時代に逆戻りする可能性もあります。あの頃は低迷していたのに、コーチ陣は球団との繋がりの深い人ばかりを呼ぶだけで、新たな血を入れようとしない年も多く、それがチームを停滞させた。金本監督が続投しても、コーチ陣は激しい入れ替えをすべき。そうしない限り、選手はシラケます」


 最下位で若手も育たず、それなのに首脳陣も変わらない──。このままでは、再び暗黒時代へ突入する可能性があるだろう。

NEWSポストセブン

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