渋野日向子がアメリカの芝に泣かされた。「1mのパットでも緊張した」

10月7日(水)6時10分 Sportiva

 米LPGAツアーに参戦中の渋野日向子が、ショップライト・クラシック(10月1日〜4日/ニュージャージー州)に出場。4日間通算6アンダー、27位タイに終わった。

「バーディーを取ったところはよしとして、パッティングが本当に足を引っ張った。もう萎えまくりです......。アメリカに来てから、灼熱のなかでの試合があったり、山火事があったりして、今回、やっと普通に試合ができると思ったら、ポアナ芝にやられた......」

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 今大会、渋野はグリーン上で苦戦を強いられた。アメリカ特有のポアナ芝によって、ラインが読み切れないうえ、距離を合わせることにも苦心していた。


ショップライト・クラシックではパットに苦しんだ渋野日向子。photo by Getty Images
 それでも、初日は3ボギー、1ダブルボギーを喫するも、1イーグル、6バーディーを奪って「68」。

3アンダー、22位タイとまずまずのスタートを切った。

「(インスタートの)前半は、自分のショットに納得していなかったんですけど、どうしてなのか、本当にびっくりするくらいのスコアが出ていた。後半になって、徐々に自分の思うようなスイングができるようになってきていたのに、今度はグリーン上で苦戦をしてしまって......。後半に関しては、もったいなかったなと思います。

(スイングについては)自分の中では、もっとしなやかに振りたいというか、そういうのがあって。でも、試合になると力んで、(ドライバーで)チーピンのようなショットがあったりして......。それが、今日は何回も出てしまって、自分の思っているスイングができていないな、と。

 そんななか、アイアンショットは抑えたショットがすごくよかったな、と個人的には思っていて。抑えたショットをしたところは、しっかりとピンに寄ってくれたな、と。一方で、1m、1.5mのパットにすごく苦戦してしまって。時間的にもグリーンがボコボコになるような感じで、そうしたことも含めて読めていなかったな、と思います」

 2日目、ラウンドを終えた渋野は、「もう情けないのひと言だし、悔しいのひと言です」と、自らのプレーに対する憤りを隠せずにいた。4バーディー、5ボギーの「72」。スコアをひとつ落として、順位も45位タイまで後退した。問題は、やはりパットだった。

「(14番、15番、16番と)3連続3パットなんて、いつぶりだ?っていうくらい。ちょっとびっくりして、泣きそうでした。もう完全に、私がラインを読めていない。キャディーさんと話し合って決めているんですけど、フック、スライスでふたりの意見が分かれちゃったりして......。そこで考えがごっちゃになっちゃって、自信を持って打てていない。1mの距離(のパット)でも影響が出てしまって、どうしようもない状態。

 でも、あと2日間戦えるのはよかった。そこは、ひと安心。3連続3パットをした時には"予選落ち"っていうのが、頭をよぎったので。(決勝ラウンドの2日間は)ここ2日間、3パットのオンパレードだったので、そこを減らしていかないといけない。リベンジできる機会を得られて、残り36ホール、しっかりリベンジしたいなと思います」

 3日目は、3バーディー、1ボギーの「69」。通算4アンダーとして、34位タイまで順位を上げた。3パットのない一日をすごして、少なからずリベンジを果たした。

「3パットがなかった? あっ、確かに。なかったですね。(スコアカードにも)『3』って書いてないわ(笑)。とりあえず、3パットなしで回れたのはすごくよかったです。

 私のラインの読みが合っていないことがわかって、(今日は)ほぼほぼキャディーさんの(読んだ)ラインで打っていた。私は、それを信じて打つだけだ、と。やっぱり、昨日までは迷いがあったので。おかげで、今日は微妙なパットが入ってくれて。1個入ると、その後も気持ちの面で信じて打てたっていうのがあると思います」

 最終日、再びパットで苦しんだものの、1イーグル、3バーディー、3ボギーの「69」。終盤になって好ショットを連発し、2つスコアを伸ばして終えた渋野は笑顔でホールアウトした。

「残り3ホールまでは病んでいましたけど、16番から3ホール連続でピンに絡むショットを打てた。(最終的に)初日の9ホールでマークした5アンダーをやっと超えられて、本当によかった。

 出だし(の1番)で上りのラインをあんなにショートして(約1m)、『今日も打てないのかな』って思っていたら、3番ではあんなにオーバーして(約3m)、『もう逆だよ!』って(苦笑)。もう(パッティングが)病んでいたので、そこからの切り替えがなかなか......。自信がなくて、どんな距離でも『怖い』っていう感覚があって。最後のイーグルパットも1mぐらいでしたけど、緊張した」

 8月のスコットランド女子オープン以降、厳しい戦いが続いている。しかし、そのすべてがいい経験になっていることは間違いない。渋野自身、「(海外で)5試合やってみて、日本を出発した時の自分とは、(今の自分は)違う気持ちででてきている」と語る。

 そして次週は、いよいよメジャーのKPMG全米女子プロ選手権(10月8日〜11日/ペンシルベニア州)。今回の海外転戦の締めくくりとなる。

「Qスクールがなくなって、私が米ツアーで戦うためには出場できる大会で優勝するしかないんですけど、今回は(自分が)実力不足すぎて、なかなか優勝とか考えられなかった。今は出させていただける試合で一生懸命戦うだけ。ですから、メジャーは大事ですけど、(他の試合と)意識は変わらない。あと1試合、いろいろと勉強して、いい気持ちで日本に帰りたい」

 アメリカ本土に移動してからの3戦は、予選落ちなし。ショット自体の調子は上がっている。今大会でも、初日のハーフで「29」の好スコアをマーク。渋野らしい爆発力は健在だ。ショット、パット......すべてがかみ合えば、上位進出のチャンスは十分にある。最後の大一番で、満面の"シブコ・スマイル"が見られることを期待したい。

Sportiva

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