WRC:デイ2はミークが終日首位キープ。ヒュンダイ勢にアクシデント相次ぐ

2017年10月8日(日)13時3分 AUTOSPORT web

 WRC世界ラリー選手権第11戦スペインは10月7日、デイ2のSS7〜13が行われ、前日総合3番手につけていたクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)が総合首位に立った。トヨタはユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)が総合4番手につけている。


 デイ1のグラベル(未舗装路)SSから一転してターマック(舗装路)で争われる競技2日目を迎えたラリー・スペイン。
 
 各チームともマシンをグラベル仕様からターマック仕様のセッティングへと切り替えて臨むなか、前日、トップから3.0秒差の総合3番手につけたミークが午前1本目のSS7で速さをみせ、総合首位に浮上する。


 オープニングステージで総合2番手につけるセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)に対して9.1秒のギャップを築いたミークはその後の6つのステージでも安定した走りを披露。最終的にオジエと13.0秒差の総合首位で2日目の走行を終えた。


 逆転を許したオジエは、午前こそハンドリングに不具合を抱えスピードに乗れなかったものの、サービスを挟んで行われた午後の走行ではSS11〜13、計3本のSSでステージ優勝を飾っている。


 オジエの僚友で、デイ2を総合3番手で終えたオット・タナク(フォード・フィエスタWRC)は、ハンドリングトラブルに加えてギヤボックスも損傷。このためサービスでグラベル仕様のミッションに交換しなくてはならなかった。


 なお、タナクは総合3番手で迎えたSS12において、コーナー内側のコンクリートブロックにマシンをヒットさせたが、幸いにも深刻なダメージには至っていない。


 一方、苦しみながらも上位につけたMスポーツとは対象的に、ヒュンダイ勢にとってこの日は苦難が続く1日となった。

2番手の13秒差を付けて首位に立つクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)
セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)
ダニ・ソルド(フォード・フィエスタWRC)


 オジエとドライバーズタイトルを争うティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)はSS10で最速タイムを記録するなど、速さを見せていたが、その後油圧システムが故障。リエゾン区間での応急処置後、次のステージへ急ぐなかでスピンし、マシン後部を損傷させてしまう。これによって所定ポイントへの到着が3分遅れたヌービルは30秒のペナルティを課せられ、総合8番手に後退することとなった。


 地元スペインのファンを前にSS11終了時点で総合2番手につけていたダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)と、デイ1を総合首位で終えたアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)は、ともにSS12でタナクがヒットしたブロックに衝突。ソルドはステアリングを損傷。ミケルセンはタイヤが外れ、それぞれデイリタイアを余儀なくされた。


 トヨタ勢は午前のSS8、9でトップタイムをマークしたハンニネンが前日の総合8番手から同4番手にポジションアップ。僚友のエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)も総合6番手に順位を上げている。


 WRC2に参戦中の勝田貴元(フォード・フィエスタRS5)は前日の遅れが響きクラス14番手/総合67番手に。デイ1でマシンを横転させてしまった新井大輝(フォード・フィエスタRS5)は再出走が叶わなかった。


 競技最終日のデイ3はSS14〜19の計6SS、デイ2と同様ターマックで争われる。3本のSSをそれぞれ2回走行するが最終のSS19はボーナスポイントが与えられるパワーステージとなる。6本のSSの合計距離は74.26km。1日の総走行距離は310kmだ。

ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)
ユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)
勝田貴元(フォード・フィエスタRS5)
オット・タナク(フォード・フィエスタWRC)


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