鎌田大地は「大迫のよう」と敵地が評価。代表でその実力を発揮できるか

10月8日(火)7時15分 Sportiva

 10月6日に行なわれたブンデスリーガ第7節、フランクフルト対ブレーメン。大迫勇也(ブレーメン)は負傷によりベンチ外だったが、本来であれば長谷部誠、鎌田大地(ともにフランクフルト)と、今季ブンデスリーガ1部でプレーする日本人が一堂に会する機会だった。昨季までは、毎週のようにドイツのどこかで”日本人対決”は実現していたものだが、今季のリーグ戦前半戦ではこの試合だけだったのだ。

 ブレーメンの地元紙『ヴェーザー・クリール』は、試合前の対戦相手分析記事で、鎌田大地を単独で大きく取り上げていた。タイトルは「キーマン鎌田大地は大迫のようだ」。同紙の記者は、この試合が日本人選手が所属するチーム同士の対決であることはもちろん、大迫が今回、日本代表から外れた一方で、鎌田が招集されたことを意識していたに違いない。


ブレーメン戦にトップ下で先発した鎌田大地(フランクフルト)

 今季の鎌田は、対戦相手の地元紙からそんな注目を浴びるだけの活躍を見せている。鎌田はここまでリーグ戦7試合すべてに出場。うち先発は6回で、フル出場3回を記録している。リーグ戦初ゴールはまだだが、この日は惜しいシーンを作っていた。初ゴールは時間の問題だろう。

 ブレーメン戦では3−5−2のトップ下にポジションを取り、一列後ろからゴールを狙った。9分、左からの味方のスローインを相手がクリアしようとしたところ、そのこぼれ球に反応し右足でボレーシュートを放った。これは大きく枠を超えた。続いて20分、中盤のセバスティアン・ロデからペナルティエリア右のゴンサロ・パシエンシアへスルーパスが渡る。これをパシエンシアがワンタッチでゴール前に送ると、走り込んだ鎌田がダイレクトでシュート。流れるような攻撃だったが、相手GKに正面で防がれた。

 0−1で迎えた55分。鎌田が蹴った右CKは、ニアサイドにいた相手DFにクリアされたが、そのボールはペナルティエリアのやや外で待ち構えるロデの足元に。ロデは右足を振り抜き、GKの頭上を越す鮮やかなミドルシュートでネットを揺らした。

 その後、鎌田は84分に退き、フランクフルトは逆転に成功するが、後半アディショナルタイムに長谷部がPKを献上。2−2で試合を終えた。

 前出の 『ヴェーザー・クリール』紙は、鎌田をこう評している。

「(アディ・)ヒュッター 監督の採用する3−4−1−2システムのなかでは、トップ下として完璧な選手だ。ファーストタッチは力強く、素早くダイナミックにゴールを狙う。周囲をよく見ており、賢く周りの選手を使うことができる。このあたりは少し、うちの大迫に似ている」

 ストライカーとしての評価というよりも、2列目の選手として、力強さと知性を兼ね備えた面を大迫に重ねているようだった。

 今回の日本代表入りも、大迫が負傷により参加できないからこそ、その代役としての役割が期待されている。実際、いつまでも代表の1トップが大迫頼りでは困るのは確か。もうひとつの選択肢として鎌田にチャンスが回ってきたわけだが、記事にもあるように、現地ではそのポストプレーや得点力に言及しながらも、結局はトップ下の選手として評価されている。日本代表でどのような使われ方をするのかにも注目したい。

 鎌田本人は「2枚フォワードがいるときのトップ下がやりやすい」と言う。ブレーメン戦はパシエンシア、アンドレ・シルバの2トップだった。だが、相手によってチームは3トップになることもある。これについては「3トップの感じは難しい。でも、与えられたポジションでできないとダメ。試合に出られているというのは当たり前のことではないので、しっかりとその時、その時でやっていかないといけないと思います」と話している。

 鎌田にとって、今季は欧州での3シーズン目だ。2017年夏にフランクフルトに入団するが、まったくと言っていいほど活躍できず、昨季はベルギーのシント・トロイデンで実戦を積み、フランクフルトに戻ってきた。

「去年、僕は4大リーグに戻ってくることだけを考えながら、プレーしていました。4大リーグでプレーすることに意味があると思う。こういう(ブンデスのような)リーグでプレーしていかないとダメだと思います」

 悔しい思いをしながら、ベルギーで結果を残し、フランクフルトで定位置をつかんだ鎌田は、シント・トロイデン時代(今年3月)に招集された時との違いを発揮できるか。鎌田にとっては勝負の代表ウィークとなる。


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