横浜FCの昇格決定はお預け…小川航基が2発も大分とのシーソーゲームに敗れる

　明治安田生命J2リーグ第40節が9日に行われ、横浜FCと大分トリニータが対戦した。

　3位ファジアーノ岡山が今節勝利したことで、2位横浜FCが今節で自動昇格を決めるには勝利が必須に。対する大分も勝てばプレーオフ出場圏の6位以内が確定する状況で試合を迎えた。

　先制したのはアウェイの大分だった。5分、井上健太が右サイドからピンポイントのクロスを供給。ボックス中央の梅崎司はうまく相手のマークを外してフリーとなり、頭で合わせて押し込んだ。

　22分、横浜FCが試合を振り出しに戻す。ハーフウェーライン付近でボールを奪ったガブリエウが縦パスを通し、マルセロ・ヒアンがワンタッチで小川航基に落とす。小川が右足ダイレクトで放ったシュートは相手DFにブロックされたが、こぼれ球に反応した小川が左足でゴール左下へ流し込んだ。

　前半終了間際、大分が勝ち越しに成功する、ペナルティエリア手前でフリーキックを獲得すると、キッカーの下田北斗が正確な一撃でゴールに突き刺した。大分が1点のリードで折り返す。

　横浜FCは56分に再び同点に追いつく。和田拓也が高い位置でボールを奪い、ペナルティエリア左からグラウンダーで折り返す。ペナルティエリア右でボールに合わせた小川がネットを揺らし、今季の得点数を「24」に伸ばした。

　72分、大分が再び勝ち越す。高い位置でボールを奪った野村直輝は、思い切ってペナルティエリアの外で左足一閃。強烈なミドルシュートをゴール左上に突き刺した。

　試合はこのまま終了し、横浜FCの昇格決定は次節以降に持ち越しとなった。一方、シーソーゲームを制した大分は5位以上が確定した。次節は16日に行われ、横浜FCはホームでツエーゲン金沢、大分はホームでモンテディオ山形と対戦する。

【スコア】
横浜FC　2−3　大分トリニータ

【得点者】
0−1　5分　梅崎司（大分）
1−1　22分　小川航基（横浜FC）
1−2　45分　下田北斗（大分）
2−2　56分　小川航基（横浜FC）
2−3　72分　野村直輝（大分）