フェラーリF1の突然の不振は「“魔法のセンサー”によるPU監視強化とは無関係」とFIA

2018年10月10日(水)16時29分 AUTOSPORT web

 フェラーリが速さを失ったのは、FIAがパワーユニット(PU)の監視のために取り付けた追加のセンサーの影響なのではないかとの推測が持ち上がったが、これをフェラーリとFIAの両者が否定した。


 パワーユニットにツインバッテリーシステムを使用するフェラーリが、密かに規則で制限されている以上のエネルギーを引き出している可能性があると考えたメルセデスはFIAに問い合わせを行った。FIAは、アゼルバイジャンからモナコにかけて調査を行った結果、違法な行為は行われていないという結論に達した。ただし、その後、別のモニタリングシステムを導入する考えを、FIAレースディレクターのチャーリー・ホワイティングは明らかにしていた。


 今シーズン前半戦、フェラーリのパワーユニットはメルセデスを上回るパフォーマンスを発揮するようになってきたとみられていたが、Auto Motor und Sportは、フェラーリのストレートでのアドバンテージはシンガポールで突然消えたと伝え、FIAが追加のセンサーを入れたことが関係しているかもしれないと示唆した。


 フェラーリのチーム代表マウリツィオ・アリバベーネは、追加のセンサーが導入されたことは認めたが、それがパフォーマンスに影響しているとの説は否定した。


「我々のバッテリーレイアウトは非常に複雑だ」とアリバベーネは日本GPの週末に語った。


「それに関してFIAとともに作業を行い、彼らの作業に協力するようにとの要求を受け、我々はそれを受け入れた。それでふたつめのセンサーを導入した」


「しかしそれがマシンパフォーマンスを変えたということはない。ストレートスピードにも関係はない」


 FIAレースディレクターのホワイティングも、この推測を打ち消した。


「彼らの調子が落ち込んだ理由は何なのか、私は知らない」とホワイティングが語ったとMotorsport-Magazin.comが伝えた。


「我々が魔法のセンサーを使ったことと関係があるとの推測がある。詳しいことを話すつもりはないが、この推測については否定する。このふたつには何の関連もない」


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