パワートレイン全面刷新の新型『MINI CLUBMAN』、75馬力アップのジョン・クーパー・ワークスも登場

2019年10月10日(木)14時26分 AUTOSPORT web

 BMWの手により現代へと蘇り、最新プラットフォームを手にしてCセグメントのプレミアム・コンパクトへと成長した2代目『MINI Clubman(ミニ・クラブマン)』がモデルチェンジを果たし、ユニオン・ジャックをモチーフにしたLEDリヤ・コンビネーション・ランプなど、英国らしさを際立たせる新しいデザインを採用するとともに、パワートレインも刷新。さらに先代比で75PSもの出力向上を果たした『Clubman』と『MINI Crossover(ミニ・クロスオーバー)』のJohn Cooper Works(ジョン・クーパー・ワークス)モデルも登場し、10月2日から発売開始となっている。


 BMWの2シリーズやX1などでも採用される新世代FFアーキテクチャー、UKL2を採用した現行F54型のクラブマンが、さらにプレミアムなポジョションを強化するマイナーチェンジを敢行。


 エクステリアではクローム等のデザインエレメントをラジエーターグリル全域に拡張し、より洗練されたダイナミックな印象を与えるフロントデザインに変更し、LEDデイライト・リングは点灯部分が下部で途切れていた従来のデザインから円としてつながったデザインとされた。


 一方のリヤもミニのデザイン・アイコンをより強調する意匠変更が行われ、3ドア・5ドア系と同じくユニオン・ジャックをモチーフとしたテールライトに刷新。さらにミラーキャップは空気抵抗を低減する新デザインを採用するなど、よりスタイリッシュな印象となっている。


 そして最大の変更点となるパワートレインでは、標準系のガソリンに出力違いの1.5リッター直列3気筒直噴ターボを搭載し、同2リッター4気筒のCooper Sを含めて7速ダブル・クラッチ・トランスミッションを組み合わせた。


 そのほか、クーパーD/クーパーS ALL4/クーパーSDには8速スポーツ・オートマチック・トランスミッションを搭載し、すべてのモデルに電子制御式のシフト・ショートノブを採用するなど、よりダイレクトなMINIらしい走りを実現させている。

クローム等のデザインエレメントをラジエーターグリル全域に拡張し、LEDデイライト・リングも円形に
特徴的な観音開きを継承するリヤドアには、ユニオン・ジャックをモチーフとしたテールライトを備える
新パワートレインの搭載に伴い、すべてのモデルに電子制御式のシフト・ショートノブを採用した(日本仕様は全車右ハンドル)


 さらに最新の運転支援システム(ADAS)として、前方車に自動で追従し必要に応じて減速、停止、発進を行うストップ&ゴー機能付のアクティブ・クルーズ・コントロールや、前車接近警告機能、衝突回避・被害軽減ブレーキなどを標準装備。オプションでリア・ビュー・カメラやパーキング・アシスト、PDC(パーク・ディスタンス・コントロール)なども用意された。


 また、MINI Yours Styleとしてパッケージ・オプションも一新し、MINI Yoursの上質な世界観をより際立たせるプログラムの提供も開始されている。


 そしてMINIシリーズの高性能モデルとして、伝説の名称ジョン・クーパーの名を冠するジョン・クーパー・ワークスモデルも刷新され、先代モデルより最高出力が75PS、最大トルクが100Nmそれぞれ向上。


 強化クランクシャフトや専用ピストン、ターボチャージャーなどハード面を新しく設計した4気筒MINIツインパワー・ガソリンは、最高出力306PS、最大トルク450Nmを発揮し、最高速は250km/hまで高められるなど、圧倒的なハイパフォーマンスを実現した。


 そのエンジンの高性能化に伴い、フロントに鎮座するツインラジエーターや大型化したリザーバータンクを備えることで冷却効率を高めるとともに、現行モデルより直径を25mm大型化した360mmのフロントブレーキを採用。さらにこちらも先代モデルより直径を10mm太くした直径95mm(クロスオーバーは85mm)のJCW専用ツイン・エキゾーストも備えている。


 そのほか、初採用の電子制御式8速スポーツ・オートマチック・トランスミッションに合わせて機械式ディファレンシャル・ロックを採用し、最新のロックアップ機構を採用することで過酷なサーキット環境下においてもMINIらしいゴーカート・フィーリングを実現した。


 ともにモデルチェンジを果たした2代目『MINI Clubman(ミニ・クラブマン)』の価格は、消費税10%適用で330万〜455万円。ローンチ・コントロールも備える『クラブマン』と『ミニ・クロスオーバー』のジョン・クーパー・ワークスモデルは、それぞれ568万円、605万円となっている。

伝説の名称ジョン・クーパーの名を冠するJohn Cooper Works(ジョン・クーパー・ワークス)モデルも刷新され、先代モデルより最高出力が75PS、最大トルクが100Nmそれぞれ向上
同じく、『MINI Crossover(ミニ・クロスオーバー)』のJohn Cooper Works(ジョン・クーパー・ワークス)モデルも登場
強化クランクシャフトや専用ピストン、ターボチャージャーなどハード面を新しく設計した4気筒MINIツインパワー・ガソリンは、最高出力306PS、最大トルク450Nmを発生する

MINIカスタマー・インタラクション・センター:0120-3298-14
MINIインターネット・ウェブサイト:http://www.mini.jp


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