CS初戦勝利の立役者となった巨人山口 3冠右腕の“進化”が凝縮された「力感」

10月10日(木)11時46分 フルカウント

阪神を相手に8回途中1失点の快投、野口寿浩氏は「全部の球種を同じように投げられるようになった」

■巨人 5-2 阪神(CS・9日・東京ドーム)

 9日に開幕したクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ。セ・リーグは王者・巨人が3位・阪神に5-2で快勝し、アドバンテージを含めて2勝0敗とした。先発の山口俊投手が7回1/3を4安打1失点7奪三振3四球と快投。今シーズンは最多勝、最高勝率、最多奪三振の“投手3冠”に輝いたが、短期決戦のCSでも輝きを放った。

 ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜の4球団で捕手としてプレーし、昨季まで2年間はヤクルトでバッテリーコーチを務めた野球解説者の野口寿浩氏は「この試合は山口が良すぎた。今年すごく良くなった部分がそのまま出たし、いいピッチャーになったなという感じですね」と横浜時代にチームメートだった右腕を絶賛。いったい、何が変わったのか。

 野口氏が今年の山口の投球のポイントとして挙げたのは「力感」。以前との“違い”が見える部分だという。

「何でもかんでも力任せに投げていた頃と違う。ちょっとした力感というか、(力を)抑えながら投げることができることによって、真っ直ぐ、変化球の腕の振りが変わらなくなった。全部の球種を同じように投げられるようになった。それが非常に大きいことですね。力み倒して『エイヤー』と投げるよりも、あのぐらいの力感でリリースで最後に力が爆発しているくらいのほうが、球のキレは絶対に生まれると思います。以前は、どちらかというと力み倒して投げるタイプだった。それが一切消えている。

 軽く投げているように見えますが、それでも球が『ビュン』と行っている。元々持っている体の強さはある投手なので、そういうピッチャーがピッチングのコツみたいなものを覚えたら鬼に金棒。今年みたいなこういういい成績をあげるのは当たり前。それがそのまま出た感じですね」

力感がないことで「バッターにとってもタイミングを取りづらい」

 野口氏が横浜に在籍していた時、山口はまだ救援投手だった。役割の違いもあり、当時は「全力投球をバンバンしていた」という。「それでコントロールがつかなければどうしようもない、みたいな感じでしね。元々、コントロールが悪いタイプではないけど、力任せのピッチャーでした」。救援投手としてはそれでも問題はなかったが、その後、先発として長く活躍していく中で今の“良さ”が出てきたという。

「バッターにとってもタイミングを取りづらいのではないかなと思います。打席に立って感じると、おそらく全部、変化球がくるようなタイミングで投げられている感じだと思います。スライダーやカーブを投げてきそうなイメージでいたら、真っ直ぐが『ズドン』みたいな。それで真っ直ぐが速いので『それでは駄目だ』というタイミングの取り方をすると、実際に変化球が来たときにストライクからボールに曲がっていく球を振ってしまうとか。余裕も感じられて、1人くらいランナーを出してもなんてことない、という感じでやれていますよね」

 菅野が本調子ではない中、ペナントレースで巨人の投手陣を牽引した右腕は、ポストシーズンでも頼りになる存在となりそうだ。(Full-Count編集部)

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