Elio Motorsの3輪コミューターは自社開発パワートレインを諦め、他社から供給を受けることに

10月11日(木)15時0分 日本版Autoblog



米国のベンチャー企業で"超低燃費"3輪コミューターを開発しているElio Motorsは、長年自社開発してきた0.9リッターの3気筒エンジンを搭載せず、代わりにOEMメーカーと提携してエンジンを調達することに決めたと発表した。どこのエンジンになるかは言及されていないが、Elio Motorsは米国のチューナーであるラウシュの協力を得て車両を開発している。ラウシュがフォード車のチューニングで知られていることを考えれば、Elio Motorsの3輪コミューターはフォードから小型エンジンの供給を受ける可能性がある。

Elio Motorsは、既存のOEMパワートレインを採用することによって「超低価格でクラストップの燃費を維持したまま、馬力をほぼ2倍にし、パフォーマンスを大幅に向上させることが可能になった」としている。

参考までに記しておくと、Elio Motorsが開発していたオリジナルの0.9リッター3気筒エンジンは、推定で最高出力55hp、最大トルク7.6kgmを発揮し、0-60mph(約96.6km/h)加速は10.8秒、燃費は市街地で49mpg(約20.8km/L)、高速道路では84mpg(約35.7km/L)になる予定だった。Elio Motorsの言う通り、最高出力が2倍になるのであれば、おそらく100hp程度だろう。パワーが倍増するにも関わらず、当初の燃費をどのように維持するのか、大変興味深い。もし本当に生産されることになればの話だが。

Elio Motorsのプレスリリースによれば、エンジンを独自開発からOEMに切り替えることで、1億2,000万ドル(約135億円)が節約できるだけでなく、時間も節約できるとのこと。開発の終盤になって突如エンジンを変更することが、時間とお金の節約になるという考えは、なかなか面白い発想だ。

では、一体どのエンジンを搭載するつもりなのだろうか? フォードは現在、99hpの3気筒ターボ・エンジンをグローバル市場向けに生産している。このエンジンならElio Motorsの言うパワーに近いが、高速道路で84mpgもの燃費を達成できるかどうかは、微妙なところだ。

だが、この3輪コミューターを実際に発売に漕ぎ着けること自体が最大の難関だろう。Elio Motorsは発売日を何度も延期してきたため、見通しを立てることはもはやほとんど無意味だ。もし資金難のElio Motorsが最初からエンジンを他社から調達することに決めていたら、この3輪コミューターはもう発売されていたかもしれない。現状を考えると、このクルマの発売時期はおろか、本当に日の目を見るかどうかすら、何とも言えない。

By ZAC PALMER

翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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