ラッシュフォードが大英帝国勲章を受章…子供130万人への無料給食提供に尽力

2020年10月11日(日)1時0分 サッカーキング

マンチェスター・Uのラッシュフォード [写真]=Getty Images

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 マンチェスター・Uに所属するイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードが大英帝国勲章を受章した。クラブ公式サイトが10日に伝えた。

 ラッシュフォードは新型コロナウイルスのパンデミック中に貧困家庭への食糧支援に取り組み、イギリス政府をも動かして約130万人の子供たちに無料給食を届けたことで称賛を集めていた。多くの子供たちを救った活動が評価され、大英帝国勲章の5ランクのうち5番目にあたる「メンバー(MBE)」が授与された。過去にはロシア・ワールドカップ得点王に輝いたイングランド代表FWハリー・ケインも受章している。

 現在22歳のラッシュフォードは10日、自身のInstagramで「信じられないほど光栄だし、恐縮している」と心境をつづった。

「(マンチェスター南部の)ウィゼンショウウ出身の若い黒人がMBEを受章するなんて考えもしなかったし、22歳でのMBEなんて夢にも思いませんでした。僕自身と家族にとってとても特別な瞬間で、特に僕の母こそこの名誉にふさわしいと思います」

「助けが必要な子供たちを守る戦いはまだまだ終わっていません。地元コミュニティや僕が実際に会話をして家族たちのために、この機会を利用して、この名誉に推薦してくれた首相に対して敬意とともに、10月も給食制度を延長して子供たちの支援をしてもらえるようお願いしたい。一時帰休の制度も終わり、失業者の増加に直面するはずです。また別の問題があるけれど、イギリスで子供を持つ数百万人の両親にとっては悩み事が1つなくなります」

「イギリスの子供たちが空腹のまま寝ることがないように、みんなで立ち上がりましょう。これまで何度も言ってきたように、いろいろな感情や意見はあるけど、食糧を得られないのは決して子供たちのせいではありません」

 イギリスではロックダウン中に食事を満足に得ることができない子供たちのために、無料の学校給食の制度が継続されていたが、夏休み開始の7月に終了する予定だった。しかし、自身も少年時代に貧困を経験したラッシュフォードは夏休み期間中も給食制度を継続することをイギリス政府に求め、また自らも2000万ポンド(約27億円)以上を集めて寄付を行っていた。その結果、イギリス政府も方針を変更し、義務教育を受ける約130万人の子供たちが夏休み期間にあたる6週間の間、1人あたり15ポンド分の食事を受け取ることができるようになっていた。

 この活動が認められ、ラッシュフォードは7月に、クラブレジェンドのボビー・チャールトン氏やアレックス・ファーガソン氏につづいて、史上最年少でマンチェスター大学から名誉学位を授与されていた。

サッカーキング

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