見据える先は“頂点”…20歳ベリンガム、“スリーライオンズ”での目標を明かす「信じることが重要」

　レアル・マドリードに所属するイングランド代表MFジュード・ベリンガムが、代表チームでのタイトル獲得へ意欲を示した。10日、スペイン紙『アス』がコメントを伝えている。

　現在20歳のベリンガムは、今夏に推定1億300万ユーロ（現在のレートで約162億円）と報じられた移籍金でレアル・マドリードへ加入した。すぐさま攻撃的MFの定位置を掴むと、ここまで公式戦10試合の出場で10ゴール3アシストを記録すなど、センセーショナルな活躍を披露。ラ・リーガ最初の8試合での8ゴール達成は、あのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド（現：アル・ナスル）をも凌ぐ記録となっている。

　所属クラブだけでなく、イングランド代表でも中心選手として活躍中のベリンガム。昨年のFIFAワールドカップカタール2022では全5試合で先発起用されると、現在開催中のEURO2024予選ではここまで5試合中3試合に出場し中盤で安定感あるパフォーマンスを披露。開幕からここまで4勝1分無敗と好調を維持するチームを牽引している。

　そんな20歳の“スーパースター”が見据えるのは、イングランド代表の久々のメジャータイトル獲得だ。1966年の自国開催のFIFAワールドカップで初優勝を果たした“スリーライオンズ”（イングランド代表）だが、その後の国際大会では頂点に立つことができず。2021年に行われたEURO2020では決勝進出を果たしたものの、イタリア代表にPK戦の末に敗れ、欧州制覇の夢は叶わなかった。

　EURO2024が来年夏に迫るなか、ベリンガムは「イングランドチームでの今後12カ月間の目標は、この先10年、15年と同じものだ。主要なトーナメントで優勝することだよ。ここ数大会ではあと一歩のところまで来ている。前の大会で得た経験を生かし、さらに前進し、トロフィーを持ち帰る必要がある」とコメント。続けて、現在の代表チームへの充実感を強調しつつ、タイトル獲得への意欲を次のように示した。

「それが僕たちが目指している共通の目標であり、それを言うことを恐れてはいけない。ここ数年間は失敗を恐れてその期待を隠してきた。しかし、目標を達成するためには、喜んでそれを口にしなければならない。ここ数大会でも進歩を見れば、我々がそのメンタリティを持ち、トーナメントで優勝できると信じることが重要だ」

　イングランド代表は現地時間13日にオーストラリア代表との国際親善試合を戦った後、17日のEURO2024予選・グループC第8節でイタリア代表と対戦する。