秋華賞の「激走」キーワードは2つ。2勝クラスの勝ち馬と紫苑S組

10月11日(金)5時45分 Sportiva

「3歳牝馬三冠」の最終戦、GI秋華賞(京都・芝2000m)が10月13日に行なわれる。

 秋華賞と言えば、「荒れる」イメージを持っているファンも多いのではないだろうか。なにしろ、2008年に競馬史に残る大波乱が起こっているからだ。11番人気のブラックエンブレムが大金星を挙げ、2着に8番人気のムードインディゴ、3着に16番人気のプロヴィナージュが突っ込んできて、3連単は1098万2020円という大万馬券。当時の、GIレースにおける史上最高配当をつけた。

 しかし、それ以降の秋華賞の成績を見てみると、比較的堅い決着が多いのがわかる。事実、過去10年はすべて、1〜3番人気の馬が勝利を飾っている。

 そうなると、穴党の出番はないように映るが、2、3着には伏兵馬が何度となく飛び込んできている。まして、今年はGIオークス(5月19日/東京・芝2400m)から直行で臨んでくるクロノジェネシス、コントラチェックらが上位人気になると見られている。振り返れば、過去10年でオークスからの直行で馬券に絡んだ馬は、昨年の覇者アーモンドアイしかいない。そもそも同馬はそうしたローテーションを組んできた馬であって、ある意味、異例の存在。そう考えると、今年は波乱の匂いがプンプンする。

 ならば、穴馬券を狙ってみるのも悪くない。何より、出走するのは移り気な牝馬たち。どこかに波乱の芽はあるはずだ。ということで、過去10年の結果を参考にして、今回のレースで激走しそうな馬を探し出してみたい。

 まずピックアップしたいのは、古馬相手に2勝クラス(旧1000万下)を勝利している馬。人気、人気薄を問わず、秋華賞において、この条件を満たしている馬の台頭は頻繁に見られている。

 2011年の2着馬キョウワジャンヌ(7番人気)をはじめ、2012年の3着馬アロマティコ(6番人気)、2013年の2着馬スマートレイアー(2番人気)、2017年の1着馬ディアドラ(3番人気)、2018年の2着馬ミッキーチャーム(5番人気)らである。

 どうしても春のクラシックで活躍した実力馬たちに目が行きがちだが、夏の”上がり馬”も侮れないということ。そして今年も、2勝クラスを勝ち上がって、秋華賞に参戦する馬がいる。

 エスポワールサトノダムゼルブランノワールの3頭である。しかも、いずれも連勝中と勢いに乗っている。


秋華賞で大駆けが期待されるエスポワール

 エスポワールとブランノワールは、1勝クラス(旧500万下)、2勝クラスと連勝。エスポワールは、前走のシンガポールターフクラブ賞(7月14日/中京・芝2000m)で、2着に4馬身差をつける圧勝劇を演じている。ブランノワールも、前走の夕月特別(9月21日/阪神・芝1800m)を難なく勝利。後続に3馬身差をつけての完勝だった。

 サトノダムゼルは、今年6月にデビュー。そこから破竹の3連勝を遂げて、大舞台に挑んできた。前走の白井特別(9月16日/中山・芝1800m)でも、粒ぞろいのメンバー相手に好位から抜け出して、鮮やかな勝利を飾った。

 3頭とも伸び盛りで、兄姉に活躍馬がいる良血馬。一発あっても不思議ではない。

 続いてチェックしておきたいのが、トライアルのGIII紫苑S(中山・芝2000m)組だ。

 秋華賞トライアルでは通常、王道と言えるGIIローズS(阪神・芝1800m)に実績馬が集う。その分、紫苑S組は、そのレースレベルが疑問視され、本番ではローズS組に比べて軽視されることが多い。

 しかし、最近ではその紫苑S組の奮闘が目立っている。

 たとえば、2016年には、紫苑S2着のヴィブロスが3番人気で優勝。そして、紫苑S5着のパールコード(4番人気)が2着に入った。

 その他、2014年には、紫苑S2着のショウナンパンドラ(3番人気)が戴冠。2017年には、紫苑S1着のディアドラが3番人気で覇権を手にしている。

 そこで、今年も紫苑S(9月7日)組に期待したい。とりわけ、同レースで連対を果たした1着パッシングスルーと、2着フェアリーポルカを、ここでは強く推したい。

 パッシングスルーは、GIIフローラS(4月21日/東京・芝2000m)で惜しくも4着に敗れるなどして、今春のクラシックには出走できなかったが、もともとGIIIシンザン記念(1月6日/京都・芝1600m)では牡馬相手に4着と善戦している実力馬。好位につけて快勝した紫苑Sでは、その底力を存分に示したと言える。

 一方、フェアリーポルカは春のGIオークスに参戦するも、16着と惨敗を喫した。しかし、3カ月半の休養を経て急成長。33秒7の上がりを駆使して、パッシングスルーとハナ差の2着に食い込んだ。

 同レースの3着は、オークス2着のカレンブーケドール。本番で同馬のほうが人気するなら、それに先着した2頭のほうが馬券的な妙味はある。加えて、紫苑Sでは2頭ともまだ馬体に余裕を残していて、秋華賞でさらによくなる可能性がある。再度、紫苑S組の大駆けに希望が膨らむ。

 秋色がいよいよ増していきそうななか、人気馬がその実力を示すのか、はたまた思わぬ馬の激走があるのか。3歳牝馬の、最後の一冠をかけた戦いに注目である。

Sportiva

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