大山の一発で希望つないだ阪神、ミラクルに必要なこと 投手陣は「癖のチェックも」

10月12日(土)15時26分 フルカウント

阪神は大山の決勝ソロでようやく1勝、野口寿浩氏は巨人バッテリーが「中途半端」と指摘

■阪神 7-6 巨人(CS・11日・東京ドーム)

 セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージは阪神が11日に初勝利を挙げ、巨人のアドバンテージを含めて1勝3敗とした。第1、2戦と抑え込まれていた打線がようやく奮起。9回に大山の値千金の決勝ソロが飛び出し、7-6で制した。

 ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜の4球団で捕手としてプレーし、昨季まで2年間ヤクルトでバッテリーコーチを務めた野球解説者の野口寿浩氏は、第2戦目までの阪神について「メンタル的なところが変わってしまうのか、CSファーストステージのDeNA戦であれだけ自信満々にやっていたのに、東京ドームに来ただけで全然別人になってしまっています。阪神の選手は窮屈そうにやっているというか、みんなのスケールが小さく見えますと」と話していたが、この第3戦については「ようやくレギュラーシーズン最後の6試合とか、CSファーストステージみたいに、ここというときの攻撃陣の集中力が出てきました」と分析。もっとも、大山の決勝弾については「巨人バッテリーが中途半端に見えました」と指摘した。

 6-6の同点で迎えた9回、大山は2球で追い込まれた後、外角のシュートを見送って1ボール2ストライクとすると、内角低めへのスライダーを捉え、右中間スタンドへ運んだ。この場面について、野口氏は「いい結果にはなりましたが、巨人バッテリーも中途半端でしたね。あの場面で打席に大山を迎えたときに、巨人バッテリーが一番注意しないといけないのがホームランでした。それなのに、あの中途半端な感じは理解し難いものがあります」と振り返る。どういうことか。

「小林の構えも中途半端でしたし、中川がそこになんとなく投げてしまった感じにも見えました。あそこにスライダーを投げるなら、もっと膝下とかに空振りを取りに行くような形でいかなければいけなかった球だと思います。そういう意図も構えから伝わらなかったですし、ほぼ構えたところくらいにボールは行っているので、バッテリーの意思疎通がどうだったのかなと疑問には感じました。

 例えば、ボール要求のサインはどこの球団にもあると思いますが、ボール要求のサインを出したら普通に構えればいいというわけではありません。ボール要求のサインを出したら、構えでもそれを示してあげないと。ストライクゾーンに構えたら、どれはどういうことだとなる。しっかりとそこをピッチャーが意図できるような構えをしてあげないといけない。それがちょっと中途半端だったなと思いました」

 もちろん、あの場面でスタンドに叩き込んだ大山も見事だったと野口氏は言う。「それをしっかり捉えた大山がよく打ったというのは当然ですね」。レギュラーシーズン終盤から驚異的な粘りでCSファイナルステージに駒を進めてきた阪神の希望をつなぐ一発となった。

「阪神の各ピッチャーはしっかりと映像を見る必要がある」

 一方で、この3試合で5失点、6失点、6失点を喫している阪神の投手陣については「癖」がバレていないか、見直したほうがいいと野口氏は指摘する。レギュラーシーズンでは12球団NO1のチーム防御率3.46を誇った投手陣は、疲労が溜まっている中で巨人打線を相手に必死に踏ん張っているが「気になった点がある」というのだ。

「もしかしたら阪神の各ピッチャー、特にドリスあたりは癖が出ているのではないでしょうか。ツーシーム、フォーシーム、フォークの3球種しかないピッチャーですが、絶好調とはいえ、岡本があれだけフルスイングできるかなと。もしかしたら癖がわかってるかもしれない。癖を見つけるというのは、サイン盗みとは違って悪いことではありませんから」

 5回無死一塁の場面で岡本がドリスから放った一発について、野口氏は捕手として“違和感”を感じていたという。さらに、4回1死走者なしで陽岱鋼が島本の初球のフォークをバックスクリーンに叩き込んだソロ弾についても、同じような印象を抱いたと明かす。

「島本のフォークをあんないいタイミングで打てるのかなと。そこそこの低めにいっていたボールをドンピシャでバックスクリーンに放り込めるのかと。(フォークが)来ると分かってないと無理じゃないか、と感じました。ゲームのない12日を利用して、阪神の各ピッチャーはしっかりと映像を見る必要があるかもしれません。癖を最後にチェックしたほうがいいのではないでしょうか。

 いろんなことを疑問に思う打たれ方だったと思います。そういうタイミングで打ってきているので、映像をチェックしたほうがいいかなと感じました。見てみて、何もなければそれでいいわけですから。第3戦を見ていて心配なさそうなのは藤川、岩崎くらい。ドリス、島本、もしかしたらガルシアも映像を見たほうがいいかなと感じました」

 今季、崖っぷちからミラクルを起こしてきた阪神。小さな“スキ”を排除して、圧倒的な強さを見せる巨人に立ち向かっていきたいところだ。(Full-Count編集部)

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