PSGに不満のエンバペ、来年1月の移籍を希望？　カンポス氏は否定「ただの噂だ」

　パリ・サンジェルマン（PSG）に所属しているフランス代表FWキリアン・エンバペが、今冬の移籍市場でクラブを離れる可能性があるようだ。フランスメディア『ル・パリジャン』など複数のメディアが一斉に報じている。

　エンバペに関しては昨シーズン終了時、契約が残り1年となっていたことで去就に注目が集まっていた。当時はレアル・マドリードが本腰を入れて獲得に乗り出しており、一時は合意報道も出ていたが、最終的にはPSGとの契約延長が決定。2025年夏まで、3年間の新契約を締結していた。

　迎えた今シーズン、PSGはクリストフ・ガルティエ監督を招へいした。ガルティエ監督はエンバペとブラジル代表FWネイマールを最前線に並べ、その下にアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが構えるシステムを採用。ここまでエンバペはリーグ・アン9試合の出場で8ゴール、チャンピオンズリーグ4試合の出場で4ゴールを記録し、“エース”としてチームを牽引している。

　しかし、エンバペは現在のチーム状況に満足していないという。起用法を含めたピッチ内外の現状に不満を持っており、契約延長時にクラブと約束していた事柄が実際には守られていないと感じているようだ。FIFAワールドカップカタール2022終了後、来年1月に幕が上がる冬の移籍市場でクラブからの退団を模索していると報じられた。

　この報道を受けて、PSGのフットボール・アドバイザーを務めるルイス・カンポス氏がコメント。フランスメディア『Canal+』のインタビューにて、「噂は毎日あるもので、その全てについてコメントすることはできない。ただ、私は毎日キリアンと一緒にいるが、彼から1月に退団したいという話を聞いたことはない。彼が会長と退団について話をしていたということもない。これは選手からの発言ではなく、ただの噂だ」と話し、今回の退団報道を否定した。

　今夏のPSG残留からわずか半年弱で浮上した退団報道。カンポス氏はこの噂を否定したが、果たしてエンバペは来年1月以降もPSGのユニフォームを身に纏っているのだろうか。