世界ラリークロス:プジョー、ローブとともに2018年以降もワークス体制継続を表明

2017年10月13日(金)17時17分 AUTOSPORT web

 先日、WorldRX世界ラリークロス選手権からの撤退を発表したフーニガン・レーシング・ディヴィジョンのフォードとは異なり、プジョーがワークス支援を行うチーム・プジョー-ハンセンは、エースのセバスチャン・ローブとともに、来季2018年も引き続きWorldRXに継続参戦することを表明した。


 本社のモータスポーツ部門を司るプジョースポールの手により開発が進められた『プジョー208WRXスーパーカー』を擁して、2018年で参戦5年目を迎えるプジョー。


 その208WRXスーパーカーで2015年にはチームズ・タイトルも獲得し、昨季2016年もランキング2位につけるなど、ワークスチームとして安定した戦績を残しており、今季も最終戦・南アフリカのケープタウンのラウンドを残して、チームランキングで2位につけている。


 プジョーは公式声明の中で「プジョー208の存在感は、このスペクタクルでストリーミングやTVによる動画視聴に最適な選手権において、プジョースポール・チームの持つ卓越したノウハウを国際的にアピールすることに成功しており、完璧な正当性を示している」とコメント。


 プジョー・ブランドのCEOを務めるジャン-フィリップ・インパラートも「2018年シーズンの目標は、ぜひともドライバーズ・タイトル獲得を果たしたい。その達成に向け、我々はプジョースポールによる開発体制を強化しているし、このスポーツの最適なマネジメントについて、(タッグを組む)ハンセン・ファミリーとともに今も学んでいる最中だ」と、展望を語っている。


 ドライバーには引き続きエースにセバスチャン・ローブを据え、チームのオペレーションを担当するハンセン一家からティミー、ケビンの兄弟がエントリーし、変わらない3台体制を敷く予定となっている。

2018年シーズンも「Team Peugeot Hansen」として、ティミー(左)、ケビンとの3台体制を予定

プジョースポールが開発を手がけたプジョー208WRXスーパーカーを引き続き投入する


 ただしローブに関しては去就が不透明な部分もあり、先日開催されたクロスカントリーラリー最大のイベント、ダカールに向けた前しょう戦「モロッコ・ラリー」で、プジョー3008DKR Maxiをドライブし2位表彰台を獲得したローブ本人は「次回のダカールが勝利に向けた最後のチャンスになる」と明かしているとおり、年明けのイベントでラリーレイドへのチャレンジを一旦、切り上げる考えを示している。


 そのプランに影響を与えているのが、すでにテストにも参加し来季2018年の復帰が噂されているシトロエンとのWRC世界ラリー選手権参戦で、このプログラムがフルタイムとなるか、または現在有力視されているスポット参戦にとどまるかによっては、WorldRXの活動にも影響が及ぶ可能性もありそうだ。


 WorldRXのマネジングディレクターを務めるIMGのポール・ベラミーは、今回の発表に際して「セバスチャン・ローブとプジョーの強い関与を2018年も継続できることを喜ばしく思う」と歓迎の言葉を述べた。


「世界ラリークロスは、次の24カ月の間に新たな国、新たな地域での開催が計画され、非常にエキサイティングな進展が見込まれている」


「来季以降、この世界選手権への参戦に向け前向きな興味を示しているマニュファクチャラーがいくつかあり、それら新規チームとも話し合いを続けているし、このシリーズの将来はとても刺激的なものになりそうだ」

フォードが去ったものの、VW、アウディと、依然ワークス体制のチームと伍することとなる

2018年はWRCへの本格復帰が見込まれるセバスチャン・ローブ。本人の中でのプライオリティは決まっているか


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