2球種で1軍打者を手玉、大物感抜群、ホークス紅白戦で輝いた18歳左腕

10月13日(金)7時20分 フルカウント

ドラフト2位ルーキーの古谷「納得できる投球ではなかったです」

 石川でも、岩嵜でも、笠谷でもない。12日、クライマックスシリーズに向けてヤフオクドームで行われたソフトバンクの紅白戦。この日最大の衝撃を与えたのは、18歳の左腕だった。

 ドラフト2位ルーキー、古谷優人投手。

 紅白戦要員として、マウンドに上がった古谷だったが、その投球はセンセーショナルなものだった。4回に白組の3番手で登板すると、いきなり先頭の川島を124キロのスライダーで空振り三振に。続く本多を145キロの真っ直ぐで遊ゴロに打ち取ると、デスパイネは2ボール2ストライクと追い込んだ後、この日最速タイ147キロの真っ直ぐで空振り三振に斬った。

 2イニング目となった5回も、吉村を右飛に打ち取ると、上林を外角へ逃げるスライダーで空振り三振。最後は高田を投ゴロに仕留め、2回を投げてパーフェクト。今季のパ・リーグで本塁打、打点のデスパイネから奪った空振り三振を含む3つの三振を奪う圧巻の投球だった。

「結果的には抑えられましたけど、まだ腕は振れていなかったので、納得できる投球ではなかったです。同じチームなので(打者は)気持ちが入ってなかっただけだと思うので、たまたまだと思います。デスパイネを三振に取った最後の直球は自分なりに今日イチの、指にかかったボールで空振りを取れたので、それは少し自信になるかなと思います。当てるのが上手い上林さんに対してスライダーで三振を取れたというのは、今日一番自信がついたところですね」と、試合後に話した古谷。これだけの投球を見せても、納得する様子はなかった。

 今季最終戦となった8日の楽天戦(Koboパーク)で1軍初昇格を果たしたものの、登板機会はなし。1軍レベルの打者を相手に投げるのは、この日が初めてだった。まだ高卒1年目。緊張もあるのかと思いきや「楽しかったです。緊張は全然しませんでした」と強心臓ぶりを発揮。「声の出し方とかが1軍は凄いんですけど、それを凄いと思っている時点で、自分はまだ1軍のレベルに達していない。これを当たり前と思える選手になれたらいいなと思います」と語る言葉にも、大物感が漂った。

 期待のルーキー左腕の好投に、工藤公康監督は「いい球を投げていましたし、楽しみだなと思います。1軍の打者に怯むことのない姿は見ていても気持ちいい」と目を細めた。この日の登板は、あくまでも紅白戦のため。指揮官も「左投手にケガ人とか、アクシデントがあれば入るケースはありますけど」と話すように、クライマックスシリーズのメンバーに入る可能性は低いが、来季以降への期待は膨らむ。

「ストレート、スライダーを伸ばすというのは変わらずやっていきたい。今日、工藤監督にも『もう1個変化球を覚えて』と言われたので、そこをやっていけたらいい。フォークを練習しているので、それを、右打者左打者に変わらずに投げられるようにしたいです」

 真っ直ぐ、スライダーだけで1軍の打者を抑えてみせた古谷。この18歳、やはり大器の匂いがプンプン漂っている。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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